「家庭の日」メッセージ

ネットの「負」断つ! 人の絆

ネット社会の負の面を浮き彫りにする凶悪事件がまた起きました。2か月あまりの間に、9人が殺害された神奈川県座間市の事件。被害者の中には、交流サイトで加害者に誘い出された女子高校生が複数含まれていました。拡大するネット利用の在り方に警鐘を鳴らす事件と言えます。

事件の被害者の多くは、ネットに自殺願望を書き込んでいました。容疑者の男は「一緒に自殺をしよう」と偽って被害者に会うということを繰り返していました。あまりに猟奇的で犯罪史上、類を見ない事件ですから、メディアは大きく報道しましたが、これほど衝撃的ではないにしろ、交流サイトが犯罪に利用されるケースは頻繁に起きています。たとえば、児童買春・ポルノなど、交流サイトを通じて犯罪被害に遭った子供は昨年1700人に達しました。

かつては、「自殺サイト」が犯罪を誘発しているとして問題となったことがありました。これがきっかけで、警察は監視を強化し、悪質な書き込みについてはプロバイダーへの削除要請も行っています。しかし、法的規制には限界があり、一緒に自殺をしようと呼びかける書き込みは今もネット上に溢れています。

しかし、プロバイダーには社会的責任があります。自殺を誘うような書き込みは、自主的に削除するなど、プロバイダーのさらなる努力を促したいと思います。

一方、自殺願望をネットに書き込むのは本当に自殺したいからではなく、人との繋がりを求めているSOSサインとも言えます。今回の事件は、人と人との絆の重要性を改めて提起したものです。

人の絆を再生し、孤独な若者を減らすのは社会全体の責任ですが、その核となるのは家庭であり地域社会です。心を開いて悩みを話せる人が身近にいたなら、だれも自殺願望を持つことも交流サイトに相談相手を求めることもないはず。1人でも多くの人が「みんな独りではない」というメッセージを発する努力を続ければ自殺願望を持つ人は大幅に減るでしょう。

「家庭の日」メッセージ (意見広告)

「家庭の日」は、社団法人「青少年育成国民会議」が進めてきた「家庭の日」運動に端を発し、今ではほとんどの自治体が、第3日曜日を「家庭の日」に定めています。さらに政府は11月の第3日曜日を「家族の日」、その前後各1週間は「家族の週間」として定めました。
 この日を機会に、家族の強い絆を確認できれば、それは家族みんなへの素敵なプレゼントになるでしょう。

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