機関誌「真の家庭」publication

APTF 公式サイト機関誌「真の家庭」新米ママのありのまま(27)

新米ママのありのまま(27)local_offer

フリーライター 岸元実春

赤ちゃんの純粋無垢な笑顔はまさに平和の象徴

産後、怒涛の3カ月が過ぎ、ようやく首が据わって表情豊かになってきた次女。これまでは観察するように人や物をじーっと無表情で見ていたのですが、今では顔を合わせるたびに満面の笑みを浮かべてくれるようになりました。こちらが笑顔を向けるとニコッと笑ってくれたり、抱っこをしたり、話しかけたりすると大輪の花が咲いたような笑顔をむけてくれます。次女が微笑んでくれるだけで、パパも、じいじ、ばあばも皆笑顔になり、忙しくしていても足を止めて次女の顔をのぞき込んだり、抱っこをしたりしてくれています。特にパパは「この笑顔たまらない! かわいすぎるでしょ!」と毎日のように言い、誰に対しても笑顔を向けるので誘拐されないか心配だと半分冗談、半分本気で呟いています。

表情が豊かになってから、人とのコミュニケーションを求めるようになり、次女が寝ている間傍を離れて仕事や家事をしていると、大声で泣く声が聞こえてくる時があります。慌てて次女の所に行くと、顔を真っ赤にして泣き叫んでいるのですが、ごめんねと言いながら抱っこをするとすぐに泣き止んで服をぎゅっと掴つかんでじっと見つめてきます。普段は大人しい子なので、それほど泣くことはないのですが、よっぽど独りが寂しく不安を感じるようで、人を求める情の深い子なのだと思います。

次女は愛想が良く、家族以外にもにっこり微笑んでくれます。主人が自宅で整骨院を開業しているのですが、お客様の中に長女を可愛がってくださる常連のご夫婦がいらっしゃいます。ドタバタと走り回ったり、大声を上げたりするほど元気すぎる長女ですが、「元気がもらえて痛い所治っちゃうよ」と言ってくださり、ご夫婦が来院される際は毎回施術室に入り浸って遊んでもらっています。次女も紹介して抱っこをしてもらったのですが、嬉しそうに笑みを浮かべ、「笑ってくれるの。かわいいねえ」と仰っていました。ご主人さんは、普段は子供に怖がられるそうなのですが、長女もなついており、次女も笑顔を向けてくれるので、とても喜んでくださり、まるで本当の孫のように可愛がってくださっています。

赤ちゃんの笑顔は、周囲を笑顔にしてくれ、心を温かくしてくれます。心穏やかに笑顔を浮かべながらコミュニケーションがとれる所には、平和が生まれると思います。赤ちゃんの満面の笑みは、平和をもたらしてくれる偉大な力があります。この笑顔を守っていくためには、大人も笑顔でいることが大切だと感じさせられます。もっと心に余裕をもって育児を楽しみながらできるよう心掛けていきたいものです。