機関誌「真の家庭」publication

APTF 公式サイト機関誌「真の家庭」新米ママのありのまま(36)

新米ママのありのまま(36)local_offer

フリーライター 岸元実春

思わず笑ってしまう妹の反撃事件発生!立場逆転で大泣きの姉

1歳を超えてから成長著しい次女は、上下の歯が2本ずつ生えて食欲も増し、ひとりでトタトタ歩くようになり、お姉ちゃんや飼い猫にも以前より強い力で、果敢にちょっかいを出すようになりました。

私が夕飯の支度をしている時などは、姉妹で遊んでくれるので、少しの間目を離しても問題なく過ごせるようになりました。ところがある日、ちょっとした事件が起きました。

いつものように二人で遊ばせている間、台所で作業をしていると、「あーっ!……うえーん!」

叫び声の後、大泣きする声が聞こえてきました。次女かと思って見てみると、珍しく長女が大きな口を開けて、「うわーん! うわーん!」と泣き声をあげて泣いていたのです。何があったのか聞いてみると、大粒の涙をポロポロ流しながら、右腕を見せてきて一言。

「かまれた!」

そしてまた、うわーんと泣き続ける長女。飼い猫に噛まれたのかと思ったら、腕を見ると、上下2本の小さい歯形がくっきりと刻み付けられていました。

長女は、素知らぬ顔でおもちゃで遊ぶ次女を指差し、泣きながら「妹にかまれた」と恨めしい顔で言ってきました。

「いたーい! うわーん!」

泣き続ける長女の腕にくっきりと残る歯形は、赤みが引くと、今度は紫色に変わっていき、相当痛かったことが分かりました。

仕事終わりのパパが来て抱っこをしてあげても、なかなか泣き止まず、リビングに連れていくと、今度は、置いていかれたと思った次女が泣き出し、二人の泣き声が家中に響く始末。

痛がって泣く長女には悪いですが、歯形がかわいく、妹に仕返しをしないで泣くばかりの姿もかわいく、思わず笑ってしまいました。

普段はお姉ちゃんのおもちゃを欲しがる妹に、「ダメ!」と言って貸さず、泣かせてしまうのですが、この日ばかりはどういうわけか、妹に噛みつきの反撃をされ、痛い目にあってしまったようでした。

1歳を超えてできることが増えてきた次女と、お姉ちゃんとしての自覚が出てきて妹に痛いことをされても仕返しをしなくなった長女。それぞれの成長を見るたびに微笑ましく、愛しさが溢れてきます。

パパは「何でうちの子だけこんなにかわいいんだろう」と毎日のように言うほど、娘達にメロメロです。祖父母ももちろん可愛がってくれ、親だけでは足りない愛情をたくさん注いでくれています。たくさんの愛をもらって成長していく娘達のこれからが楽しみです。