機関誌「真の家庭」publication

APTF 公式サイト機関誌「真の家庭」新米ママのありのまま(39)

新米ママのありのまま(39)local_offer

フリーライター 岸元実春

長女の「女子(じょし)」の一面に、パパたじたじ。小さい時から表れる男女の違いにビックリ!

3人の育児にも少しずつ慣れてきましたが、男の子は初めてなので、女の子とは違う力強さや、男の子らしい筋肉質の体に驚かされています。赤ちゃんの時から男女の違いがこんなにも顕著に表れるんだなと感心します。男の子は単純で「バカワイイ」と聞いたことがありますが、女の子は小さい時から言動が「女子」そのもので、長女は4歳にしてお化粧に興味を持ちだし、おもちゃのマニキュアや口紅をつけたがっています。

先日、長女の「女子」の一面を垣間見る出来事がありました。パパが長女に約束ごとをしたのですが、長女は約束を守れず、破ってしまいました。普段は甘いパパが険しい顔をして、「約束守らないんだったら、パパはもう、お姉ちゃんのこと信じないよ」と言うと、徐々に長女の眉と口が下がっていき、目からポロポロと涙がこぼれていきました。あまりにも悲しそうに泣くのでパパはたじたじになり、「怒ってごめんね」と謝りました。しかし、長女は泣き止まず、パパをじっと見つめながら「違う」と言うのです。パパは何が違うのかよく分かっていないようでした。私が「パパが怒ったから泣いてるんじゃないよね」と長女に言うと、「パパが、信じないって言ったから……」と言いながら私に抱き着いてきました。

まるで結婚当初の自分達を見ているようでした。私が泣くとすぐ夫は謝るのですが、私が何に傷ついて泣いているのか分からないまま謝ることがあり、気持ちを分かってもらえないことが余計に悲しかったことを覚えています。女性は感情に敏感なので全て言葉にしないでも分かりますが、男性にはきちんと言葉にしないと伝わらないものです。

パパに怒られたことではなく、信じないと言われた言葉に傷ついたという長女。こんなに小さい頃から、私と同じようなことで傷ついて泣いてしまう女性的な面があることに驚きました。普段は天真爛漫な長女ですが、感情に敏感な繊細さも持ち合わせていることに気づかされ、言葉を選んで接しないといけないなと夫と反省しました。

子供の心をまっすぐ育てていくためには、人格を否定したり、心を傷つけるような叱り方ではなく、どうしてダメなのかということを分かりやすく説明すれば子供は素直なので理解してくれます。一度説明しただけでは同じことを再度繰り返すこともあるので、何度も説明しないといけないですが、育児は基本的に根気が必要なので、長い目で子供達の成長を見守っていきたいと思っています。まだまだ新米ママ・パパだなあと反省することが多くありますが、子供から学ぶことを素直に受け止めて、親も成長していかないとと思う毎日です。