機関誌「真の家庭」publication

APTF 公式サイト機関誌「真の家庭」新米ママのありのまま(43)

新米ママのありのまま(43)local_offer

フリーライター みはる

子供の気持ちに共感していなかった! はっとさせられたある先生からの一言

女の子の健やかな成長と健康を願う桃の節句。我が家では二人の姫様のために、私が生まれた時、祖父母にもらった雛人形を飾っています。5歳の姫様は、時には妹にちょっかいを出してケンカをしたり、時には妹と弟の世話を焼いたり、時には甘えん坊になったり。お姉ちゃんになったなと思うこともあれば、まだまだ手をわずらわせることもあります。それでも、もうすぐ2歳になる姫様に比べると手がかからなくなりました。

イヤイヤ期真っ只中の次女は、嫌なことと、やりたいことがはっきりしていて、したくないことは「ヤダ!」と首を振り、やりたいことは「うっ、うん!」と強く2回頷きます。その仕草はかわいいのですが、親の思いと相反することが多いので、つい強引に親のやってほしいこと、やらせたくないことを押し付けてしまいます。次女だけでなく、長女にも同じく、幼稚園に行く時間なのに着替えをしたがらないので、無理やり着替えさせてしまったり、寝ないと怖い鬼が来るよと脅して寝かしつけたり。あまり良い方法ではないなと思いつつも、日々のスケジュールをこなすことを優先に考えてしまっていました。

先日、育児関連の体験教室に参加した時のことです。次女と8カ月の長男を連れて参加したのですが、補助に入っていた先生がおもちゃで次女と遊んでくれたおかげで内容に集中することができました。おもちゃに飽きた後、次女は室内を歩き回ったり、ヘアピンを口に入れて遊んだりしたりしていました。「ダメだよ、こっちにおいで! ヘアピンは危ないからちょうだい!」と声をかけても、からかうような笑みを浮かべて首を横に振るばかり。それを見ていた先生から「こういう時は、まずお子さんの遊びたいっていう気持ちに共感してあげてから、ヘアピンが危ないことを伝えてあげて下さい」と言われました。先生が「歩き回ったり、ヘアピンで遊ぶの楽しいよね」と声をかけると「うっ、うん!」と頷く次女。「でもね、ヘアピンお口に入れたら危ないからちょうだい」と手を出す先生。次女は簡単には渡してくれませんでしたが、声をかけ続けるとその内すんなり渡してくれました。

私自身も子供の時、親が自分の気持ちを分かってくれないと思っていた時期があったので、子供の気持ちに共感すること、寄り添うことの大切さを知っていたはずなのにすっかり忘れていたことに気づかされました。それからはなるべく子供の気持ちに共感した上で、やってほしくないこと、やってほしいことを伝えようと意識はするのですが、なかなか上手くいきません。まだまだ新米ママだなあと思わされますが、ベテランママを目指して一歩ずつ成長していきたいものです。