機関誌「真の家庭」publication

APTF 公式サイト機関誌「真の家庭」新米ママのありのまま(53)

新米ママのありのまま(53)local_offer

フリーライター みはる

リトルモンスターの遊び場は無限大!

1歳7か月の末っ子長男は、好奇心が旺盛すぎて毎日何かしらいたずらをして遊んでいます。5歳の長女と2歳の次女も同じようないたずらをしていましたが、男の子はやることが少し違います。

夕方、長女が幼稚園から帰って来てからは、1人で3人の子供をみながら夕飯の仕度をしないといけないので、その間は子供達から目を離して手早く終わらせようと必死になっています。ようやく準備が整って「食べるよー」と声をかけると、次女は「はーい」とすぐやってくるのですが、長女は遊び続けて返事をしません。リビング横のおもちゃ部屋に行って声をかけると、長女と一緒にいると思っていた長男の姿がないのです。「長男くんはどこ?」と、長女に問いかけると「上に行ったよ」と言うので、2階に続く階段を上っていくと、2階の廊下に長くて白い紙が落ちていました。嫌な予感がして廊下の先を見ると、突き当たりにあるトイレのドアが思いっきり開いている状態。トイレマットの上に細くなったトイレットペーパーが転がっていて、そこから廊下の先まで延びていたのです。「やられた……」思わず頭を抱えて膝から崩れ落ちていくママを、キャッキャッ笑いながら見ている犯人。「こらー!」と追いかけると、「キャーッハッハッハッ」と鬼ごっこを楽しむように満面の笑みで寝室に逃げ込んでいきました。短い手足でトタトタと走る姿に叱る気も失せて、自然と口元が緩んでしまいます。

トイレのいたずらは更に続きます。また違う日、トイレに行く長女の後を長男がトコトコ追いかけていき、ちょっと目を離してトイレの様子を見に行くと、長女が用を足した後水を流す前の便器に手を突っ込んでバシャバシャと水遊びをしているではありませんか。「何してるの! やめてよ!」さすがに上の二人がやったことのないいたずらに驚き、大声で止めて抱きかかえ、すぐに洗面所で手を洗ってあげました。叱られたせいで泣き出し、ママから逃げるように走って行ったと思ったらすぐにUターンして「うわーん、うわーん」と声を上げながら膝に抱き着いてくるので、笑ってしまいます。

トイレより好きないたずら場所が、ばあばのドレッサー。日焼け止めや乳液、化粧品が触りたい放題で、ドレッサーのドアを開けて勝手に取り出しては遊んでいます。押し上げるタイプの蓋を前歯で開けて中身を出し、顔中クリームだらけにしたり、綿棒が大量に入っている入れ物を開けて家中にばらまいたり。大人が見ていないところでいたずらを繰り広げるリトルモンスターと化しています。他にも、本棚から手あたり次第本を出してばらまいたり、食事中に椅子から抜け出してテーブルの上に乗ったり、戸棚を開けてバナナや菓子パンを勝手に取り出してかぶりついては放り投げたり、リトルモンスターは年中無休でいたずらに取り組んでいます。明日のいたずらは何を見せてくれるのか。いたずらを通してこんなこともできるようになったのかと成長がみられるので、もう、やめてよーと口で言いながらもちょっと楽しみです。