「家庭の日」メッセージイメージ

2002年12月の「家庭の日」メッセージ

「性の乱れ」を警告するエイズ

先進国で感染者が増えているのは日本だけ

12月1日は「世界エイズデー」でした。エイズ動向委員会によると、今年7月から9月までの3ヶ月間の新たなHIV感染者は184人で、前回報告より35人増えて過去最多となりました。AIDS患者は100人で前回より23人増えています。

日本はこれまでエイズの低感染国でしたが、先進国の中で、エイズが増える傾向にあるのは日本だけです。しかも、厚生労働省の予想を上回る勢いでエイズ感染は広がっており、近い将来の爆発的な感染拡大が懸念されています。その一方で、保健所で検査を受ける人や相談する人は減っており、エイズに対する危機感が高まらないのが気になるところです。

10代の妊娠中絶や女子高校生の間の性感染症の激増にみられるように、日本では若い世代の性の乱れが年々激しくなっています。エイズも今後は若い世代を中心に拡大するのは間違いありません。国連の2002年版「エイズ報告」は日本について、「若者を中心にエイズが広まりつつある」と警告しているのです。

このため、エイズ予防財団は今年のエイズデーを前に、初めて少年漫画雑誌にコンドームの使用を呼びかける広告を掲載しました。しかし、コンドーム使用を訴えるのは、若い世代の性の乱れを是認することにつながり、こうしたアプローチには問題があります。

米国で見直される「純潔」

エイズ問題を考える場合、米国でみられる動きは大変示唆に富んでいます。米国でエイズが猛威を振るった背景には、1960年代から続いた「性の解放」がありました。その反省から、米国では最近、結婚までの「純潔」を大切にする伝統的な価値観が見直されいます。純潔教育は10代の妊娠や性病、エイズの防止としても重要視され、国家予算も投入されて、今では全米の高校の3分の1以上で実施されているのです。この結果、高校生の性体験率も下がっています。

全世界のHIV感染者は4200万人。エイズ問題は私たちに性の乱れへの反省を求めているのです。

「家庭の日」メッセージ (意見広告)

「家庭の日」は、社団法人「青少年育成国民会議」が進めてきた「家庭の日」運動に端を発し、今ではほとんどの自治体が、第3日曜日を「家庭の日」に定めています。さらに政府は11月の第3日曜日を「家族の日」、その前後1週間は「家族の週間」として定めました。
 この日を機会に、家族の強い絆を確認できれば、それは家族みんなへの素敵なプレゼントになるでしょう。