「家庭の日」メッセージイメージ

2003年2月の「家庭の日」メッセージ

愛ある家庭が命を慈しむ心を育む

増加する未成年女性の中絶

5年ほど前から、未成年女性が行う人工妊娠中絶件数が急増しています。厚生労働省の統計によると、1980年は1万9048件でしたが、2001年には4万6511件に達しました。約20年で、2.45倍になったのです。しかも、少子化の影響で、十代の女性の数は減っているのですから、人口あたりの中絶件数の増加率はさらに高まっています。

すべての世代をあわせた中絶の総件数は80年は約59万8000件でしたが、01年には34万1588件にまで減りました。95年以降は34万件前後で推移しています。しかし、01年の出生数は117万5000人ですから、最近中絶が横ばい傾向にあるとはいえ、新しく誕生する赤ちゃん3.4人につき、1つの命が名前も与えられないまま消えるという悲しい現実があります。

最近、動機のはっきりしない殺人など、青少年による凶悪事件が頻発するにともない、「命の大切さ」「生命の尊厳」という言葉をよく耳にしますが、命を軽視する風潮は毎年過去最多を更新している未成年女性による中絶件数にも表れていると言えるでしょう。また、中絶は命を絶つだけでなく、自分の体と心を傷つけ、時には一生を狂わせることもあり、1件でも少なくする必要があります。

性を軽く扱うことは、命を軽く扱うこと

ある調査によると、高校3年の女子2人に1人がセックス経験者です。これほど性行動の低年齢化が進めば、中絶が増えるのは当然です。「望まない妊娠」を防ぐため、避妊教育に力を入れる学校が多くなっていますが、それでは中絶は減らないでしょう。

性を軽く扱うことは、命を軽く扱うことにつながります。性教育は本来、愛と命の教育であり、決して避妊教育であってはなりません。性教育は本来、家庭の役割です。愛ある家庭で育まれる生命を慈しむ心が無責任な性行為を防ぎ、その結果、妊娠中絶も少なくなるのです。

「家庭の日」メッセージ (意見広告)

「家庭の日」は、社団法人「青少年育成国民会議」が進めてきた「家庭の日」運動に端を発し、今ではほとんどの自治体が、第3日曜日を「家庭の日」に定めています。さらに政府は11月の第3日曜日を「家族の日」、その前後1週間は「家族の週間」として定めました。
 この日を機会に、家族の強い絆を確認できれば、それは家族みんなへの素敵なプレゼントになるでしょう。