「家庭の日」メッセージイメージ

2003年3月の「家庭の日」メッセージ

ネット社会における家庭の役割

懸念材料にもなる情報量の多さ

インターネットを利用する人の数が急増しています。総務省が3月7日に発表した「通信利用動向調査」によると、わが国のネット人口は02年末現在、6942万人。5年前の6倍に増え、国別では米国に次いで世界第2位です。総人口に占めるネット人口の割合(人口普及率)も、はじめて50%を突破しました。

他のメディアでは入手できなかった情報を、だれもが簡単に入手できる—— このインターネットの特徴によって、利用者は急激に増えたのですが、同時にその情報量と種類の多さはIT社会の懸念材料にもなっています。

犯罪を煽る情報、銃やドラッグの売買情報などアンダーグランドの情報も飛び交うインターネット。その一方で、青少年が家庭で一人だけで使用する場合が多くなっています。みなさんの家庭ではどうでしょうか。

インターネットでは情報が国境を越えて流れることもあって、その情報を包括的に規制する法律や方法はまだありません。情報を発信する側の倫理観だけに頼っているのが現状です。受信者が青少年の場合は、有害情報へのアクセスが危惧されます。

家庭で情報道徳教育を

部屋に閉じこもって、インターネットに夢中なっている若者もいます。本来、人間関係を広げ、豊かにするはずのネットが、逆に人と人の関係を希薄にしてしまうという、もう一つの危険性もあります。児童買春が増えたり、ネット心中が最近続いているのは、インターネットの「影」の部分への対処が、普及速度に追いついていないことを示しています。

私たち人類にとって、「産業革命以来の大事件」と言われるインターネット。どうしたら、だれもが安心して使えるようになるのか、さまざまな分野で検討が試みられていますが、まだ有効な手だては見つかっていません。

現状では、インターネットの有害情報から青少年を守るのは、家庭しかありません。家庭のPCに有害情報を処断するフィルタリングソフトをインストールしたり、子供が有害な情報を受信したり、発信しないように、しっかりした情報道徳教育を行うなど、高度情報化社会を迎えて、家庭の果たす役割はますます大きくなっているのです。家庭でインターネット利用について話し合ってみてはいかがでしょうか。

「家庭の日」メッセージ (意見広告)

「家庭の日」は、社団法人「青少年育成国民会議」が進めてきた「家庭の日」運動に端を発し、今ではほとんどの自治体が、第3日曜日を「家庭の日」に定めています。さらに政府は11月の第3日曜日を「家族の日」、その前後1週間は「家族の週間」として定めました。
 この日を機会に、家族の強い絆を確認できれば、それは家族みんなへの素敵なプレゼントになるでしょう。