「家庭の日」メッセージイメージ

2003年6月の「家庭の日」メッセージ

子育ての喜び・価値を伝えよう

深刻な少子化問題

女性一人が生涯に生む子供の平均数(合計特殊出生率)がまた下がりました。2001年は1.33でしたが、02年は1.32で、戦後最低を更新しました。また、昨年1年間に生まれた子供の数も、統計を取り始めてから最低を記録しました。

人口の現状維持には出生率が最低2.08必要です。それ以下では人口は減ることになります。出生率が1.43だった5年前の計算では日本の人口は2100年頃には4900万人になるという予測でしたが、今のままでは人口の減少スピードはさらに速くなるのは間違いありません。

子供を生む、生まないを決めるのは女性の権利であり、他人が口を挟むべきではない、との主張が一部にあります。しかし、少子化は社会から活力を奪いとるとともに、さまざまな社会制度を破綻させてしまう深刻な問題です。

出生率が下がっているのは、女性の結婚年齢が上がっていることと、結婚しない女性が増えていることが大きく影響しています。女性が最も子供を生むのは20代後半ですが、その未婚率は1970年では18%でした。しかし、2000年は54%で、30年前の3倍の割合になっています。

結婚より「自分の生活」

豊かな社会に育った世代では、男女ともに結婚や出産よりも自分の仕事や生活スタイルを重要視する傾向が強まっているようです。家庭を築き、子供を育てることは自己犠牲をともなうものですが、それ以上に喜びあふれるものです。この最も人間らしいいとなみに魅力を感じない男女が多くなったことが少子化の根本的な原因でしょう。

「個人の自由」に偏った戦後の価値観の中で、次代を担う世代に、家庭を築き、子供を生み育てることの喜び、大切さを伝えることを疎かにしてきたツケがいま回ってきたと言えます。

結婚・出産そして子育てによって次世代に引き継がれる家庭の価値は、社会の安定の基です。それは同時に、個人の幸福と強く結びく、何にも代えることのできない大切な価値です。少子化問題は、私たち一人ひとりに家庭の価値を再認識することを促しているのです。

「家庭の日」メッセージ (意見広告)

「家庭の日」は、社団法人「青少年育成国民会議」が進めてきた「家庭の日」運動に端を発し、今ではほとんどの自治体が、第3日曜日を「家庭の日」に定めています。さらに政府は11月の第3日曜日を「家族の日」、その前後1週間は「家族の週間」として定めました。
 この日を機会に、家族の強い絆を確認できれば、それは家族みんなへの素敵なプレゼントになるでしょう。