「家庭の日」メッセージイメージ

2003年8月の「家庭の日」メッセージ

薬物乱用から子どもを守ろう

普通の中高生が使うようになった薬物

東京・渋谷のセンター街は若者文化の最先端、深夜になるほどにぎやかです。時折、私服警察による一斉取締りが行われます。ターゲットは街角にたむろしている不良外国人たち。覚せい剤を所持していると即、逮捕です。赤いベレー帽とジャンパー姿でパトロールしているのはガーディアンエンジェルの人たち。ごみ箱やビルの隙間ものぞいて、覚せい剤が隠されていないか調べています。話によると、センター街では1日に50万円もの覚せい剤が密売されているということです。

最近、覚せい剤などの薬物の乱用が低年齢化し、中高生の間に広がっています。少年の覚せい剤検挙者は2000年が1130人、2001年が946人で、このうち中学生が約50人、高校生が約100人です。しかも、非行少年ではなく、普通の中高生が手を出すようになったのが特徴です。

桜美林大教授の小宮山要さんたちが最近、東京都内の公立中学・高校の生徒に行ったアンケート調査によると、「覚せい剤を買うことができる」と答えたのは中学生で男女とも15%、高校生では男女とも20%を超えています。

また、「覚せい剤を勧められたらどうしますか」という問いに、「試してみたい」と答えた生徒は、中学・高校生男子が20%以上、女子も15%でした。一方、中学・高校の教師や保護者で生徒の薬物乱用を「非常に深刻だ」と答えたのは6%弱に過ぎず、そのギャップの大きさが分かります。

家族の愛と断る勇気

では、少年たちを薬物汚染から守るにはどんなことが大切なのでしょうか。まず、何でも話せる家庭をつくることです。悩みやストレスを率直に親に話せれば、薬物に手を出す前に解決することができます。もし、子どもが薬物を使っていることが分かっても、頭ごなしに叱ってはいけません。むしろ、そうせざるを得なかった気持ちに共感してあげることが大切です。その上で、薬物の恐ろしさを教え、一緒に立ち直りを目指すべきです。

次には、仲間から誘われても、悪いことは悪いと断る勇気を持たせることです。断ると仲間外れにされるのが怖くて、断りきれない子どもが多くいます。将来の希望や夢を話し合い、子どもが自分にプライドを持つようになれば、断る勇気も湧いてきます。

さらに重要なのは、薬物を扱っている人たちの背後には必ず暴力団がいるので、隠そうとせず、すぐに警察に相談することです。初犯ですと厳重注意ですみます。警察では怪しい者たちをマークしているのですが、証拠や訴えがないと逮捕することはできません。被害者を広げないためにも、勇気を持って社会悪の根絶を図りましょう。

「家庭の日」メッセージ (意見広告)

「家庭の日」は、社団法人「青少年育成国民会議」が進めてきた「家庭の日」運動に端を発し、今ではほとんどの自治体が、第3日曜日を「家庭の日」に定めています。さらに政府は11月の第3日曜日を「家族の日」、その前後1週間は「家族の週間」として定めました。
 この日を機会に、家族の強い絆を確認できれば、それは家族みんなへの素敵なプレゼントになるでしょう。