「家庭の日」メッセージイメージ

2003年9月の「家庭の日」メッセージ

有害情報から子どもを守る社会を

電車の中で、ふと見上げると、女性のヌード写真を大写しにした雑誌の中吊り広告が目に飛び込んできて、不快な思いをした——。

電車をよく利用する人なら、だれもがこんな経験をしたことがあるはずです。電車の中は幼い子どもも乗る公共空間。大人向け雑誌の広告が、しかもヌード写真入りで掲げられている場景は、有害情報から子どもを守ろうという意識の欠如を表しています。

子どもが出入りする場所に、ポルノ雑誌が並ぶ書店やコンビニ。茶の間のテレビでさえ、過激な暴力や性情報など、子どもの成長に悪い影響を及ぼす情報がたくさん流れているのです。

東京都の調べでは、高校生の半数がポルノ画像を見ています。中学生でも4人に1人に達しています。雑誌、テレビ、ビデオ、インターネットなど、子どもたちはどこにでもあるメディアを通じて、有害情報を見ているのです。

そんな環境に育つ子どもの性意識が歪まないはずはありません。警察庁の研究では、有害な性情報を流すメディアに接している子どもは、そうでない子どもよりも「見知らぬ人とセックスをしておこづかいをもらうこと」に抵抗感が少ないことも分かっています。いわゆる「援助交際」の増加も、性情報の氾らんがもたらしたもの、と言えるのです。

外国では、大人向け雑誌はビニールで覆ったり、レジの近くに一般書籍と分けて置き、子どもの目に入らないようにして販売するのが普通です。テレビ番組を「14歳以下に不向き」「子ども向け」などとランク付けした上で、保護者の選択で過激な暴力や性描写のある番組を、テレビに映らなくすることのできるシステムを導入している国もあります。

過激な暴力や性情報から子どもたちを守ることに力を入れる外国と比べると、有害情報を野放し状態にする日本は異常です。ポルノなどが子どもたちの目に入らない環境で、子どもを健全に育てるのは大人の責任です。

「家庭の日」メッセージ (意見広告)

「家庭の日」は、社団法人「青少年育成国民会議」が進めてきた「家庭の日」運動に端を発し、今ではほとんどの自治体が、第3日曜日を「家庭の日」に定めています。さらに政府は11月の第3日曜日を「家族の日」、その前後1週間は「家族の週間」として定めました。
 この日を機会に、家族の強い絆を確認できれば、それは家族みんなへの素敵なプレゼントになるでしょう。