「家庭の日」メッセージイメージ

2003年12月の「家庭の日」メッセージ

家族の絆が少年犯罪を防ぐ

短絡的な強盗の動機

平成15年版「犯罪白書」によると、昨年一年間で、一般刑法犯(交通関係を除く)で検挙された少年の数は16万2000人に達したことが分かりました。これは前年比で2.2%の増加です。最も多い犯罪は窃盗で全体の6割を占めています。

強盗1611人、殺人83人と、凶悪犯罪で検挙される少年も依然高いレベルで推移していますが、特に強盗の増加が目立っています。平成7年には1000人を下回っていたのですから、その急増ぶりが分かります。

このため、犯罪白書をまとめた法務総合研究所は、少年による強盗事件について詳しい分析を行いました。そこで浮き彫りになったのは、犯行の動機が自己中心的で短絡的になっていることと、家庭の教育機能の低下です。

強盗の動機をみると、「遊興費欲しさ」や「簡単に金品が手に入るのなら欲しい」が10年前より大幅に増えています。非行少年の意識の変化をみても、「自分のしたいことは親が反対してもやる」が増える一方で、「人が泣くのを黙ってみていられない」が減っており、自己中心的で思いやりに欠ける少年の増加が浮き彫りになりました。

「親から愛されていない」

また、非行少年の場合、「親から愛されていない」と感じる割合が一般の少年よりも高く、上昇傾向にあります。強盗を働いた少年の中で、「家族と不和」「家族と情緒的な交流なし」など、保護者との関係に問題があったケースが6割も占めました。

少年犯罪の背後から、表面的には問題のない家庭のようでも、親子関係が損なわれて心のすさむ少年たちの姿が見えてきます。犯罪白書も「家庭の機能が十分に働いていない家庭が多い」と警告しています。

親に愛されている実感を持つ少年が増えるなら、きっと少年犯罪は減るはず。みなさんの家庭は、親子の絆がしっかりと結ばれていますか。

「家庭の日」メッセージ (意見広告)

「家庭の日」は、社団法人「青少年育成国民会議」が進めてきた「家庭の日」運動に端を発し、今ではほとんどの自治体が、第3日曜日を「家庭の日」に定めています。さらに政府は11月の第3日曜日を「家族の日」、その前後1週間は「家族の週間」として定めました。
 この日を機会に、家族の強い絆を確認できれば、それは家族みんなへの素敵なプレゼントになるでしょう。