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2004年3月の「家庭の日」メッセージ

学習意欲を高める家庭の愛

もうすぐ新年度です。新1年生として、小中高に入学する子どもたち、あるいは学年が一つ上がる子どもたち。それぞれが気持ちを新たにし、勉強やスポーツに励んでほしいものです。

ところが、日本ではいま、将来を担う子どもたちの学力低下が社会問題となっています。しかも、ただ勉強が分からないというだけでなくて、学習する意欲に乏しい子どもが増えているのですから深刻です。

国立教育政策研究所が行った調査では、高校3年生の4割は家でまったく勉強していません。また、経済協力開発機構(OECD)が2000年に、高校1年生を対象に行った調査では、「宿題や自分の勉強をする時間」は、日本はOECD加盟国27カ国中、最下位でした。国際的にみても、日本の子どもの学習時間の少なさは際立っているのです。小中学生の勉強時間も年々、少なくなる傾向にありますが、その原因はなんでしょう。

一つには「子ども中心主義」という考え方が公教育に浸透して、子どもの自主性にまかせた指導が一般的になった結果、子どもたちの心に「ゆるみ」が生じてしまったのです。もう一つは、これまで日本の子どもの学力を支えてきた高学歴志向が弱まっていることが考えられます。つまり、かつての受験戦争に対する反省から生まれた「ゆとり教育」が裏目にでた格好です。

子どもの学力低下に危機感を抱いた教育現場では最近、「読み書き計算」という言葉に象徴される基礎学力の大切さが見直され、習熟度授業を取り入れるなどして、学力の向上に取り組むようになりました。

しかし、子どもの学習意欲を高めるのは学校だけの責任ではありません。むしろ、家庭の役割の方が大きいと言えます。親に愛されている実感のある子どもは集中力や勉強への意欲が高く、両親とのコミュニケーションの深さと学力にも密接な関係があることも各種調査で明らかになっています。

これからの世界は技術革新の波がこれまで以上に激しく、より高度な知識が要求されます。知識がないために、希望する職業をあきらめなければならない不幸を避けるためにも、親子の会話の中で、学ぶことの大切さを教えてあげて下さい。

「家庭の日」メッセージ (意見広告)

「家庭の日」は、社団法人「青少年育成国民会議」が進めてきた「家庭の日」運動に端を発し、今ではほとんどの自治体が、第3日曜日を「家庭の日」に定めています。さらに政府は11月の第3日曜日を「家族の日」、その前後1週間は「家族の週間」として定めました。
 この日を機会に、家族の強い絆を確認できれば、それは家族みんなへの素敵なプレゼントになるでしょう。