「家庭の日」メッセージイメージ

2004年7月の「家庭の日」メッセージ

「生命」は3世代でつなぐ

日本は、人口のほぼ5人に1人が65歳以上という高齢化社会を迎えて、高齢者の社会的な役割を問い直す動きが広がっています。地域の活性化やボランティア活動に、高齢者に積極的に参加してもらうことは、その良い例です。

でも、本当に見つめ直さなければならないのは、家族の中でのおじいちゃん、おばあちゃんの位置づけではないでしょうか。

「日本のような伝統的な家族構成が、子供のためにも、高齢者のためにも望ましい。そして何よりも働く女性によってプラス」(日本経済新聞95年3月22日付)

当時の英国保健相バージニア・ボトムリーさんは来日した際、こう語って祖父母も一緒に暮らす日本の3世代世帯を評価しました。

今でこそ、3世代世帯は全体の10.4%まで減ってしまいましたが、昭和30年ごろまでの家族構成は3世代が普通でした。高度経済成長で都会に出る若者が増えて、欧米の後を追うように、核家族が増えたのです。

ところが、高齢化社会を迎えて、3世代を基本とする日本の伝統的な家族観が再評価され、ボトムリーさんの言葉の重みが増しているのです。家族を軸とした在宅での福祉には多くの利点があります。3世代世帯では、出産しても離職する女性が少なく、働く女性にとってもプラスなのです。

忙しい両親に代わって、おじいちゃん、おばあちゃんが子供たちと散歩するのは微笑ましい光景です。日本の家族では、生きる「知恵」を伝える役割を担ってきたのは、伝統的に祖父母でした。最近、青少年による殺伐とした事件が頻発するのは、高齢者と子供の関係が切れたことも影響しているのではないでしょうか。

家族が多ければ多いほど、子供を産み、育てる喜びも大きくなります。生命の継続性は、3世代が基本モデル。人は3世代で、はじめて生命をつなぐことができるのです。

「家庭の日」メッセージ (意見広告)

「家庭の日」は、社団法人「青少年育成国民会議」が進めてきた「家庭の日」運動に端を発し、今ではほとんどの自治体が、第3日曜日を「家庭の日」に定めています。さらに政府は11月の第3日曜日を「家族の日」、その前後1週間は「家族の週間」として定めました。
 この日を機会に、家族の強い絆を確認できれば、それは家族みんなへの素敵なプレゼントになるでしょう。