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2005年1月の「家庭の日」メッセージ

絵本を読み聞かせ、子どもの夢を育もう

電車の中で、本を読んでいる小中高生の姿を見ると、なぜかホッとします。ゲームや携帯電話でメール打ちに夢中になっている若者ばかりを見ているからでしょうか。活字を追う子どもの目の輝きに、新鮮ささえ覚えます。

日本の若者の読書離れが言われて久しいのですが、ゲームを操るよりも本を開くことが好きな少年たちは、きっと幼い時、周囲に絵本をたくさん読み聞かせてくれた大人がいたに違いありません。『母を訪ねて三千里』を読んでくれたお母さんの声に兄妹で耳をすまし、そして涙した記憶が読書の楽しさを知るきっかけなった若者もいるかもしれません。

子どもによる残虐事件が後を絶ちませんが、そんな事件を起こす子どもの心には人の痛みを自分の痛みとして感じることのできない感性の歪みが潜んでいます。幼い時から本にいっぱい接して、読書の習慣を身に付けた子どもたちには、そんな病理とは無縁です。読み聞かせや読書は読み書きの基礎をつくるだけなく、人の喜びを自分のものとする豊かな感性や人間への信頼感を育ててくれる「心の栄養供給」なのですから。

昭和63年にスタートした「朝の読書運動」が全国各地に広がった影響で、最近は読書への関心が少し高まっています。それでも国際的にみれば、日本の子どもたちの読書数はまだまだ少ないようです。

15歳を対象にしたOECDの学習到達度調査によれば、「趣味で読書することはない」と答えた割合が50%を超えたのは日本だけで、調査参加国平均の31.7%を大きく上回りました。中学生や高校生になっても本を読むことに興味を示さないとしたら、それは幼い時に本に接する喜びを教えてあげなかった大人にも責任があるでしょう。

読書は夢を育て、心を豊かにしてくれます。幼い子どもには絵本を読み聞かせ、本を読む楽しさを伝えてあげましょう。本の喜びを知った子どもは生涯、本を手離さない読書好きに育つでしょう。

「家庭の日」メッセージ (意見広告)

「家庭の日」は、社団法人「青少年育成国民会議」が進めてきた「家庭の日」運動に端を発し、今ではほとんどの自治体が、第3日曜日を「家庭の日」に定めています。さらに政府は11月の第3日曜日を「家族の日」、その前後1週間は「家族の週間」として定めました。
 この日を機会に、家族の強い絆を確認できれば、それは家族みんなへの素敵なプレゼントになるでしょう。