「家庭の日」メッセージイメージ

2005年3月の「家庭の日」メッセージ

スキンシップで母の愛を伝えよう

子どもに対する母親の愛は、もっとも利己心のない愛である

大正期の小説家芥川龍之介の言葉です。

「オギャー」と産声を上げて、だれもが最初に築く人間関係、それはお母さんとの絆です。お母さんの見返りを求めない愛は「人間を信頼していいんだよ」という、希望のメッセージを赤ちゃんに伝えます。そこで芽生えたお母さんへの信頼感は、やがて社会生活で欠かせない他者への信頼感へとつながっていくのです。

「利己心のない母の愛」——個人主義や女性の社会進出ばかりが叫ばれる中、母性を否定したり、軽視する偏った考え方が広まる今こそ、みんなで共有したい言葉ですね。

ところが最近、子育てを辛く感じている若いお母さんが少なくないのが気がかりです。児童虐待など、母性の喪失を思わせる事件も多発しています。しかし本来、子育ては喜びと希望に満ちたもののはず。マスメディアが盛んに強調する「男女共同参画」あるいは「女性の自立」という言葉に煽られ、女性本来の役割と意識がかい離しているからではないでしょうか。

こうした社会状況への危機感からなのでしょうか。少しずつですが、お母さんと赤ちゃんのスキンシップを再評価する動きも広がっています。 身体心理学者の山口創・聖徳大学講師は「調査の結果、母親が子どもとスキンシップをとっているほど、子どもの衝動性が低かった。突発的にヒステリックに泣くことが少ない」「とくに母親が子どもをよく抱っこするほど、子どもの情緒が安定している」(『子どもの「脳」は肌にある』)と報告しています。

スキンシップはお母さんの愛を確実に赤ちゃんに伝えてくれるし、赤ちゃんへの愛情を、さらに深めてくれます。

お母さん! 忙しさのあまり、子どもたちとのスキンシップが減ってはいませんか。

「家庭の日」メッセージ (意見広告)

「家庭の日」は、社団法人「青少年育成国民会議」が進めてきた「家庭の日」運動に端を発し、今ではほとんどの自治体が、第3日曜日を「家庭の日」に定めています。さらに政府は11月の第3日曜日を「家族の日」、その前後1週間は「家族の週間」として定めました。
 この日を機会に、家族の強い絆を確認できれば、それは家族みんなへの素敵なプレゼントになるでしょう。