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2005年7月の「家庭の日」メッセージ

先祖への感謝の心を伝えよう

夏祭りのシーズンです。これから全国各地でさまざまなお祭りが行われますが、お祭りは本来、先祖の霊を迎えて祀るものです。その代表的なものにお盆行事があります。

地方によって多少違いはありますが、精霊棚に桔梗や茄子などを飾りつけて、先祖の霊を迎えるお盆行事は、古来先祖を敬う心を大切にする日本人の伝統をよく表しています。毎年、月遅れのお盆(8月15日)前になると、家族連れで帰省してお墓参りするのは、今でも先祖への感謝の思いが私たちの心の奥底に伝わっているからです。

ところが最近、核家族化の影響で、仏壇や神棚のない家が増えるとともに、先祖を敬う機会が減る傾向にあります。第一生命経済研究所が全国の40歳から69歳の男女を対象に調査したところによると、78%の人は子ども時代にお盆やお彼岸に先祖のお墓参りをしていました。しかし、今ではその割合が63.8%に減っています。仏壇のある家が5割を切っている東京などの大都会に限れば、この割合はもっと少なくなっているでしょう。

子どもによる凶悪事件が頻発するなど、命を軽視する風潮が強まっていますが、事件を起こす子どもには先祖への感謝の心が伝わっていないからだと言えます。先祖から子孫へと、連綿と受け継がれる命。その頂点にあるのが「自分」だと実感できれば、命を大切にする心が自然に芽生え、育つもの。先祖への感謝の心を伝えるお盆行事を守ることは、教室ではできない「命の教育」になるのです。

また、家族みんなでお墓参りすることは、目に見えないものを大切にする宗教心を涵養するとともに、家族の絆も強めます。さらには、多くの先人が築き守ってきた美しい郷土や祖国への愛情を育むことにもつながります。

唯物的、刹那的な考え方が広がる中で、お盆ほど先祖への感謝の心と、命の大切さを教える行事はありません。もうすぐ夏休み。月遅れのお盆には、家族みんなでお墓参りし、先祖への感謝の気持ちを表しましょう。

「家庭の日」メッセージ (意見広告)

「家庭の日」は、社団法人「青少年育成国民会議」が進めてきた「家庭の日」運動に端を発し、今ではほとんどの自治体が、第3日曜日を「家庭の日」に定めています。さらに政府は11月の第3日曜日を「家族の日」、その前後1週間は「家族の週間」として定めました。
 この日を機会に、家族の強い絆を確認できれば、それは家族みんなへの素敵なプレゼントになるでしょう。