「家庭の日」メッセージイメージ

2005年8月の「家庭の日」メッセージ

親子で心を育てる農業体験

もうすぐ実りの秋。田舎のあぜ道に立つと、春先に植えた苗が田んぼで波打っているのが見えてきます。日本を象徴するこの風景に、稲刈りを一度でも体験したことのある人ならだれでも、黄金色の稲穂のずしりとした重みと、自然の恵みの大きさを思い起こすでしょう。

実るほど頭を垂れる稲穂かな

学問や徳のある人ほど謙虚だという意味の日本のことわざです。でも、実際に実った稲穂を手にしたことのない子どもたちには、このことわざの意味が理解できないかも知れません。日本には、稲作や農業から生また知恵や人生訓が多いのですが、生活環境の変化から、それらを子どもたちに伝えるのが難しくなっています。

タマネギは木になるものだと思ったり、トマトが夏野菜だということを知らない子どもも少なくないそうです。自然の恵みを実感し、心に潤いを与えるためにも、子どもたちにも農業を知る機会を与えたいものです。

「総合的な学習の時間」などで、農業体験学習を行う学校が増えていますが、子どもたちだけでなく、農業体験は大人と一緒に行うことで、その意義はさらに広がります。両親や祖父母など、違う世代の人々と共通の話題ができて、家庭の中で会話が弾むきっかけにもなるでしょう。

農業体験に参加したあと、子どもたちが周囲の大人に自然にあいさつするようになったり、食べ物を大切にしだしたという報告もあります。稲刈りに参加した子どもたちは、大人が見せるみごとな鎌をさばきに、例外なく目を輝かせ、大人のいうことに素直に耳を傾けます。大人たちとの農業体験は、人間関係を学ぶことのできる絶好の場です。私たちの食生活を支える農業は、子どもの心に、新たな力を与えてくれるでしょう。

「家庭の日」メッセージ (意見広告)

「家庭の日」は、社団法人「青少年育成国民会議」が進めてきた「家庭の日」運動に端を発し、今ではほとんどの自治体が、第3日曜日を「家庭の日」に定めています。さらに政府は11月の第3日曜日を「家族の日」、その前後1週間は「家族の週間」として定めました。
 この日を機会に、家族の強い絆を確認できれば、それは家族みんなへの素敵なプレゼントになるでしょう。