「家庭の日」メッセージイメージ

2006年2月の「家庭の日」メッセージ

家の手伝いで深まる親子の絆

学力が低下するのが心配で、子どもを塾通いさせる家庭が増えています。勉強のためなら、子どもは家の手伝いをしなくてもいい、という風潮も強まっています。

ある民間の教育研究機関が15年前に行った調査では、家で手伝いをする子どもの割合がわずかですが、増えていました。この調査には校内暴力やいじめ、不登校などの問題が深刻になって、家庭でのしつけや手伝いの重要性が再評価されたことが反映しています。この傾向がさらに強まればいいのですが、学力低下問題がその動きを逆戻りさせているようです。

教育現場ではいま、子どもの「生きる力」を育てようと、体験学習に力が入れられています。しかし、家庭にまさる体験学習の場はありません。子どもの家事手伝いは、物事に興味を持たせたり、好奇心を刺激するなど、多くのメリットがあります。学校での体験学習があるからといって、家事手伝いや生活体験が少ないと、問題を解決する力が身に付かず、子どもの健全な成長がおぼつかなくなるとの報告もあります。

また、最近は「食の安全」に関心が持たれて、食育に力を入れる学校が増えていますが、最高の食育の場は家庭の台所です。親子が一緒に台所に立って料理をすれば、野菜、魚などの食材について、生きた知識が身に付きますし、食の安全についての関心も高まるでしょう。

親子一緒に食事を作ったあと、食卓を囲めば、家族の会話がはずみ、絶好のコミュニケーションの場になるはずです。後かたづけも親子協力して行えば、時間も短くてすみます。その間にかわされる会話で、親子の絆はさらに強まるに違いありません。

家事を母親にまかせっきりにするのではなく、子どもが何らかの役割を持て関われば、家族の一員としての自覚と社会性も育ちます。家庭の中に、子どもができる仕事を見つけ、家事の手伝いをさせてみましょう。子どもの目の輝きが違ってくるはずです。

第3日曜日は「家庭の日」

「家庭の日」は、社団法人「青少年育成国民会議」が進めてきた「家庭の日」運動に端を発し、今ではほとんどの自治体が、第3日曜日を「家庭の日」に定めています。さらに政府は11月の第3日曜日を「家族の日」、その前後1週間は「家族の週間」として定めました。この日を機会に、家族の強い絆を確認できれば、それは家族みんなへの素敵なプレゼントになるでしょう。

※APTFでは、毎月「家庭の日」に合わせ、新聞などの媒体に意見広告を出しています。