「家庭の日」メッセージイメージ

2006年3月の「家庭の日」メッセージ

夢を抱く子どもは社会の宝

定職に就かない「フリーター」や、働くことをせず学校にも通わない「ニート」の存在がクローズアップされています。将来の夢や社会に貢献する意欲を失っている若者層の拡大は、日本の未来に暗い影を投げかける深刻な社会問題です。

財団法人「日本青少年研究所」が日本・米国・中国・韓国の高校生を対象に行った生活調査によると、日本の高校生の65%は「食べていける収入があれば、のんびり暮らしたい」と考えていることが分かりました。これは4カ国の中で最も高い割合です。

一方、「勉強や成績」に「非常に関心がある」と答えた日本の高校生は2割台で、4カ国で最低でした。この調査からも生活の安定を優先する半面、将来の夢を描かなくなった若者の姿が浮かび上がります。希望や目標を持つことは学習意欲にもつながりますから、夢を持たない若者の増加は学力低下の一因ともなっています。

「この世で一番哀れな人は、目は見えても未来への夢が見えていない人だ」

三重苦の障害を克服し、「奇跡の人」と呼ばれたヘレン・ケラーの言葉です。夢や希望は人の心を豊かにし、困難を切り拓く力にもなります。逆に、夢のない人生ほど虚しいものはありません。

子どもは大人社会を映す鏡と言われます。夢や希望を抱かなくなった若者が増えたのは、夢の実現に向かって努力する大人が少なくなったからとも言えます。トリノ五輪のカーリングで、最後まであきらめずに戦った日本チームの活躍が感動を呼び、これまであまり注目されなかったカーリングがブームになっています。

どんな小さな夢でも、その実現に向かって一生懸命に努力する姿は人の心を揺さぶります。そんな大人に接する中で、子どもたちは自然に自分の夢を描くようになるのです。

明るい未来を描きにくい昨今だからこそ、家庭から子どもたちが夢をはぐくむことのできる環境をつくりましょう。夢を抱き、目をキラキラさせる子どもたちは社会の宝です。

第3日曜日は「家庭の日」

「家庭の日」は、社団法人「青少年育成国民会議」が進めてきた「家庭の日」運動に端を発し、今ではほとんどの自治体が、第3日曜日を「家庭の日」に定めています。さらに政府は11月の第3日曜日を「家族の日」、その前後1週間は「家族の週間」として定めました。この日を機会に、家族の強い絆を確認できれば、それは家族みんなへの素敵なプレゼントになるでしょう。

※APTFでは、毎月「家庭の日」に合わせ、新聞などの媒体に意見広告を出しています。