「家庭の日」メッセージイメージ

2006年4月の「家庭の日」メッセージ

美しい言葉遣いは家庭から

空前の日本語ブームです。書店には日本語をテーマにした本がずらりと並び、どのテレビ局も日本語のクイズ番組のオンパレード。だれもが毎日使い、まったく珍しくもないはずの日本語に、これだけ関心が高まるのは、言葉の乱れの激しさに、美しい日本語を取り戻したいと願う人が多くなっているからでしょう。

文化庁が行った「国語に関する世論調査」によると、「言葉の乱れ」を感じる人は8割に達しています。しかし、10代の男性に限れば、「非常に乱れている」と思っている割合はわずか3.6%に過ぎません。この世代では、言葉の乱れをあまり気にしなくなっているのが分かります。 言葉は時代とともに変わると言われますが、今は変化を超えて、乱れを引き起こしているのです。本来、否定的な意味のはずの「やばい」が肯定的に遣われたり、「キモイ」「ウザイ」など、いわゆる「若者言葉」は小さな子どもの間にも広がっています。

江戸時代の儒学者、山鹿素行は「世の乱れは言葉の乱れである」という名言を残しました。「言葉は心の使い」という故事もあります。言葉の乱れは心の乱れ、ひいては社会の乱れを助長していくものではないでしょうか。

子どもが言葉を覚えるのは家庭です。大人が正しく、美しい言葉に気を配って話す。そして、乱暴な言葉、間違った言葉遣いを注意する。家庭でこうしたことを心掛ければ、子どもは正しく、美しい日本語を話すようになります。

敬語を遣えない若者が増えたと言われますが、それは家庭や学校で、正しい敬語を耳にしていないからです。祖父母をはじめ、目上の人に敬語を遣う両親の姿、そして夫婦の間でも丁寧な言葉遣いをする家庭の子どもは、敬語も丁寧語も遣えるようになるはずです。

言葉遣いは、人格形成と文化の基本です。まずは私の家庭に正しく、美しい日本語を取り戻しましょう。

第3日曜日は「家庭の日」

「家庭の日」は、社団法人「青少年育成国民会議」が進めてきた「家庭の日」運動に端を発し、今ではほとんどの自治体が、第3日曜日を「家庭の日」に定めています。さらに政府は11月の第3日曜日を「家族の日」、その前後1週間は「家族の週間」として定めました。この日を機会に、家族の強い絆を確認できれば、それは家族みんなへの素敵なプレゼントになるでしょう。

※APTFでは、毎月「家庭の日」に合わせ、新聞などの媒体に意見広告を出しています。