「家庭の日」メッセージイメージ

2006年7月の「家庭の日」メッセージ

伝承あそびで好奇心を育もう

もうすぐ夏休みです。一昔前なら、真っ黒に日焼けしながら野外を走り回る子どもたちの姿を思い浮かべますが、最近は都会だけでなく田舎でさえ、そんな子どもらしい姿を見かけることは少なくなりました。

テレビやコンピュータゲームが普及する一方で、核家族化や少子化などで家の中で一人で遊ぶ子どもが増えたからです。違った年齢の子どもたちが野外で集団で遊ぶことが少なくなったことで、他者と交流する力が育ちにくくなっているという弊害も指摘されます。

長い夏休、家の中でばかり遊ばせるのはもったいないですが、さりとて年少者が年長の子どものあとを追いかけて自由に野外を駆け回っていた昔とはまったく環境が違います。犯罪被害が心配になる昨今では、子どもを屋外で自由に遊ばせることは、家庭だけの努力では難しくなっているのも事実です。

そこで、地域の大人が協力して、かつて自分たちが経験した伝承あそびを子どもに伝える場をつくってみてはどうでしょうか。大人が紙飛行機や竹とんぼをみごとにつくりあげて遠くへとばしたり、お手玉を器用に操る大人の姿を、子どもたちは目を輝かせながら食い入るように見ます。「私も作ってみたい!」と、コンピュータゲームでは感じられない好奇心が沸き立つのです。家に孤立しがちな子どもたちの居場所にもなるでしょう。

年長者からあそびの知識を受け継ぐ中で、子どもは年齢の違った人との交流の仕方を学び、他人を思いやる心や協調性も育てることができます。伝承あそびを子どもに伝えることには、さまざまな教育的効果が期待できる上、大人同士の交流の場として、地域の活性化にも役立つでしょう。

伝承あそびを知らない保護者も少なくないでしょうが、伝承あそびを普及する市民団体が増えてきました。そのような団体の知恵を借りることもできます。伝承あそびに目を輝かせる子どもは地域社会の宝になることでしょう。

第3日曜日は「家庭の日」

「家庭の日」は、社団法人「青少年育成国民会議」が進めてきた「家庭の日」運動に端を発し、今ではほとんどの自治体が、第3日曜日を「家庭の日」に定めています。さらに政府は11月の第3日曜日を「家族の日」、その前後1週間は「家族の週間」として定めました。この日を機会に、家族の強い絆を確認できれば、それは家族みんなへの素敵なプレゼントになるでしょう。

※APTFでは、毎月「家庭の日」に合わせ、新聞などの媒体に意見広告を出しています。