「家庭の日」メッセージイメージ

2006年8月の「家庭の日」メッセージ

親と子の対話が防ぐ子どもの自殺

子どもの自殺を防ぐための教育に取り組む学校が増えています。大切な命を自ら絶つ子どもが一人でも出ないように、カウンセリングにも力が入れられています。それでも自殺する中高生は毎日300人近くに達します。未来のある子どもが自ら命を絶つことほど、悲しいことはありません。

自殺率が10年連続で全国一の秋田県が行ったアンケート調査では、小中高生の約14%が「自殺したい」と思ったことがある、と答えています。また、小中学生の3割近くが「私なんかいなほうがいい」と思っているそうです。実際に自殺に至らなくても、孤独に苦しんでいる子どもは多いのです。

子どもの自殺は、人と人の絆が弱くなっている今の社会を象徴した問題と言えるでしょう。ですから、子どもの自殺防止は社会全体で考える必要があります。

自殺に至るきっかけはそれぞれでも、家庭、学校、友人関係などさまざまな要因が重なり、心の傷を打ち明けたり、相談できる人がいない子どもが自殺を考えるようです。心の傷を一人で抱え込まないように、子どもとの温かい心の絆を築いておくことは、周囲の大人の責任です。

その努力はまず家庭の中から始めましょう。親子の対話を通じて親の愛を伝えるとともに、いつでも子どもの話に耳を傾けてあげましょう。心が傷ついても、その痛みを共有してくれる大人が近くにいれば、子どもは自殺を考えるほど、深く悩まずにすむはずです。

また、自分の命を自分以上に心配してくれる親の愛を感じている子どもは、命が決して自分だけのものではないと感じ、また他人の命を大切にするようにもなります。親と子の対話によって、命が自分だけのものではなく、人とつながっていることを子どもたちが感じとれる家庭でありたいものです。

第3日曜日は「家庭の日」

「家庭の日」は、社団法人「青少年育成国民会議」が進めてきた「家庭の日」運動に端を発し、今ではほとんどの自治体が、第3日曜日を「家庭の日」に定めています。さらに政府は11月の第3日曜日を「家族の日」、その前後1週間は「家族の週間」として定めました。この日を機会に、家族の強い絆を確認できれば、それは家族みんなへの素敵なプレゼントになるでしょう。

※APTFでは、毎月「家庭の日」に合わせ、新聞などの媒体に意見広告を出しています。