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2007年6月の「家庭の日」メッセージ

子守唄を歌い継ごう

少年犯罪や児童虐待など、親子の触れ合いが減っていることが遠因とみられる事件や犯罪が最近多発しています。そんな中、子守唄を歌い継ぐ運動の輪が全国に広がりつつあります。子守唄の復活に、親子の絆の回復を託しているのでしょう。7年前に発足したNPO法人「日本子守唄協会」が子守唄を伝承するイベントを各地で開いています。子守唄を歌い継ぐことは、私たちが応援したい活動の一つです。

  • ♪ゆりかごの うたを
  •  カナリヤが 歌うよ
  •  ねんねこ ねんねこ
  •  ねんねこよ

北原白秋の「ゆりかごの唄」は、母親に一番よく歌われる子守唄だそうです(読売新聞5月23日付夕刊)。母親の歌う子守唄を耳にしながら眠りについた幼い日々は、いつの時代でも変わらぬ幸せの原風景です。子どもへの愛情を膨らませ、歌う側の癒しにもなります。母親のやさしい歌声の記憶は成人後、辛いときに親の愛の深さを思い出させてくれ、生きる力と変わります。

子守唄の中には、穏やかに命の尊さを讃えるだけでなく、幼くして子守奉公に出された少女が故郷を思う悲しい旋律もあります。そのような唄を知ることは貧しい時代の先人たちの苦労を教え、豊かな今の時代への感謝の心を呼び起こしてくれるでしょう。

その一方で、自分の自由になる時間がほしいと、テレビに“ベビーシッター”させる母親が増えています。表情が乏しい、他者への関心が薄い子どもを調べると、乳児期からテレビやビデオを長時間見せられていたケースが多い、という報告があります。このため、日本小児科学会は、2歳以下の子どもにはテレビ視聴を控えることを提言しています。

「三つ子の魂百まで」ということわざがあるように、幼い時につくられた精神的な要素は、人の一生を左右するほど大きい。そんな大切な時期に、親の愛情のこもった子守唄を聞いて育つのか、テレビづけで育つのか。その違いを考えてみてください。

テレビの音に代わって、家庭で静かに聞こえる子守唄。子どもを安らかな眠りに誘うのはもちろんのことですが、もしその輪が広がれば乾ききった社会をも潤してくれるはず。親から子へ、子から孫へと、子守唄を歌い継ぐことは命の尊さを伝え、豊かな家庭、平和な社会をつくることにつながることでしょう。

第3日曜日は「家庭の日」

「家庭の日」は、社団法人「青少年育成国民会議」が進めてきた「家庭の日」運動に端を発し、今ではほとんどの自治体が、第3日曜日を「家庭の日」に定めています。さらに政府は11月の第3日曜日を「家族の日」、その前後1週間は「家族の週間」として定めました。この日を機会に、家族の強い絆を確認できれば、それは家族みんなへの素敵なプレゼントになるでしょう。

※APTFでは、毎月「家庭の日」に合わせ、新聞などの媒体に意見広告を出しています。