「家庭の日」メッセージイメージ

2007年8月の「家庭の日」メッセージ

社会潤す座席譲る優しさ

高齢者が乗ってきても見てみぬふりの「優先席」の若者、酔っぱらって1人で2人分の席を占めているサラリーマン。

電車やバスの車内で、こんな光景を目にしたことはありませんか。弱い人を思いやる心が失われ、殺伐とした社会を象徴する光景と言えるでしょう。

日本民営鉄道協会のアンケート調査では、車内の迷惑行為ランキングで「座席の座り方」が、これまでの「携帯電話の使用」を抜いて1位になっています。座席の座り方の中には、「優先席に若い人や健常者が平然と座っている」も含まれています。日本の電車に「シルバーシート」が登場してから35年。高齢者や妊婦、障害者に席を譲るマナーが向上したとは言い難いようです。

海外では優先席を設けている国はほとんどありません。弱い人を思いやり、席を譲る行為は、人が身に付けなければならない最低限のマナー。その考えが徹底されている社会では、優先席は必要ないものです。

日本でも、優先席をなくした鉄道会社があります。しかし、席を譲るマナーが根付いたからではありません。優先席を設けたことで、「一般席では譲らなくてもいい」という誤解が生じたため、「全席優先席」にしたのです。

高齢者を前にしても、恥ずかしく「どうぞ」の一言が言い出せない人もいます。でも、思い切って立ち上がってください。席を譲って、「ありがとう」の一言が帰ってきた時の幸せな気分は、その日一日を元気に過ごすためのエネルギーになるはず。人を思いやることの爽快感を味わったあなたは、きっとまた席を譲りたくなるでしょう。

弱い人に席を譲る優しさと、譲られたことを素直に感謝する笑顔。ここに今の社会に必要な心と心の交流が凝縮されているのです。

第3日曜日は「家庭の日」

「家庭の日」は、社団法人「青少年育成国民会議」が進めてきた「家庭の日」運動に端を発し、今ではほとんどの自治体が、第3日曜日を「家庭の日」に定めています。さらに政府は11月の第3日曜日を「家族の日」、その前後1週間は「家族の週間」として定めました。この日を機会に、家族の強い絆を確認できれば、それは家族みんなへの素敵なプレゼントになるでしょう。

※APTFでは、毎月「家庭の日」に合わせ、新聞などの媒体に意見広告を出しています。