「家庭の日」メッセージイメージ

2008年1月の「家庭の日」メッセージ

芸術に親しみ心に潤いを

美術館で初めて目にした一枚の絵に魂を奪われ、その場を動けなくなったことはありませんか。音楽ホールで目を閉じて聴き入った旋律に、心を癒されたことはありませんか。 名画やクラシック音楽に魂を揺さぶられ、生きる姿勢を正した経験を持つ人は多いはずです。展覧会やコンサート会場から出てきた人たちの表情を観察してみてください。入る時とは違い、豊かな表情になっていることでしょう。

「人間の心の奥底へ光を送ること、それが芸術家の使命である」

ドイツの作曲家シューマンの言葉です。人は誰でも美しいものを感じとる本性を持っています。しかし、忙しい日常生活の中で、私たちは美しいものを美しいと感じとる力が弱くなっているのも事実。この感性の鈍化が、他の人を思いやる心や優しさの欠如にもつながっているのです。ですから、芸術に触れて、本性を呼び覚ます機会が多ければ多いほど、人生はどんなにか豊かになることでしょう。

ところが、残念なことに、各種世論調査は日本人の間で、音楽や美術などの芸術を鑑賞する機会が減っていることを示しています。また、世界5都市の中で、美術館に行く回数は、東京が最下位でした。1年に1.9回という東京は、ロンドンの半分以下。これでは「文化都市」の名が泣きます。

この傾向は、経済的な余裕と関連があるのかもしれませんが、消費生活を少し工夫すれば、美術館やコンサートホールに足を運ぶことはそれほど難しくはありません。名画や名曲に触れることによって、私たちはお金には換えられない心のゆとりや生きる力が得られるのですから、芸術鑑賞は生活の一部として大切にしたいものです。

ロシアの文豪ドストエフスキーは「美は世界を救う」という言葉を残しました。芸術の力は人の心を豊かにするだけではありません。本性を呼び覚ましてくれる芸術を愛する心は、世界の平和を願う心にもつながります。21世紀は芸術の時代。家族で、芸術鑑賞の機会を増やしましょう。

第3日曜日は「家庭の日」

「家庭の日」は、社団法人「青少年育成国民会議」が進めてきた「家庭の日」運動に端を発し、今ではほとんどの自治体が、第3日曜日を「家庭の日」に定めています。さらに政府は11月の第3日曜日を「家族の日」、その前後1週間は「家族の週間」として定めました。この日を機会に、家族の強い絆を確認できれば、それは家族みんなへの素敵なプレゼントになるでしょう。

※APTFでは、毎月「家庭の日」に合わせ、新聞などの媒体に意見広告を出しています。