「家庭の日」メッセージイメージ

2008年8月の「家庭の日」メッセージ

家庭から言葉の乱れを正そう

文化庁が7月に発表した「国語に関する世論調査」によると、8割の人が「国語は乱れている」と感じていることが分かりました。国語の乱れ、とくに若者の言葉遣いの乱れはかなり以前から目立っており、文部科学省は危機感を持って、国語教育に力を入れていますが、あまり功を奏していないようです。

言葉は心の使いです。江戸時代の儒学者、山鹿素行は「世の乱れは言葉の乱れである」と言ったように、国語力の低下は日本の精神文化の衰退につながる重大な問題です。秩序を欠いた昨今の社会状況は、その衰退がすでに始まっていることを示しています。

たとえば、敬語の使い方。前述の調査で、「国語は乱れている」と答えた人のうち、乱れを感じる具体例として、7割近くが「敬語の使い方」をあげましたが、これは目上の人を敬う心が薄くなっていることを表しています。電車の「優先席」にデンと座った若者が、高齢者が乗ってきても席を譲らない光景はめずらしくありません。

「ビミョウ」という言葉をよく耳にします。こうした物事をぼかした表現の乱用は、若い世代で責任の所在をぼやかし、問題解決を先送りしたがる心理が強まっているからでしょう。

言葉は時代とともに変わるのも事実ですが、「変化」と「乱れ」は別。学校と協力しながら、子供たちに正しい言葉遣いを教えるのは家庭の大切な役割です。親しい仲にも礼儀あり。たとえ、夫婦の間でも尊敬語、丁寧語を使うように心掛け、子供たちに、その使い方の手本を示しましょう。家庭の中で、丁寧な言葉で会話が弾むなら、家族の関係も自然と豊かなものになるはずです。

また、良書には美しい言葉がちりばめられていますから、読書は美しい言葉遣いを身に付けるのに最適です。子供たちはテレビの影響で、悪い言葉遣いを覚えることが多いようですから、秋の夜長はテレビを消して、読書で過ごすのもいいでしょう。

第3日曜日は「家庭の日」

「家庭の日」は、社団法人「青少年育成国民会議」が進めてきた「家庭の日」運動に端を発し、今ではほとんどの自治体が、第3日曜日を「家庭の日」に定めています。さらに政府は11月の第3日曜日を「家族の日」、その前後1週間は「家族の週間」として定めました。この日を機会に、家族の強い絆を確認できれば、それは家族みんなへの素敵なプレゼントになるでしょう。

※APTFでは、毎月「家庭の日」に合わせ、新聞などの媒体に意見広告を出しています。