「家庭の日」メッセージイメージ

2008年10月の「家庭の日」メッセージ

学ぶ意欲は家族の絆から

小学6年と中学3年を対象に行われた全国学力テストの結果を公表すべきかどうか、議論を呼んでいます。適度な競争は、学力向上につながるのだから、可能な限り公表したほうがいい。いや、学力競争を煽り、学校の序列化につながるから、学校ごとの公表は控えたほうがいい、と意見が分かれています。

学力テストは子供の学力低下が懸念されていることから昨年、43年ぶりに復活し、今年春には2回目が行われました。教育委員会や学校に対しては、テスト結果を的確に分析し、授業の改善につなげることを期待するのは当然ですが、テストの正解率ばかりに目を奪われていては、学力競争を激化させる懸念があります。

実は、文部科学省が行った調査からは、学力の現状だけでなく、子供たちの学ぶ意欲が家庭の生活習慣と深く関わっているという、大変重要なことが明らかになっています。家庭で学校での出来事をよく話す子供、そして朝食を毎日取り、学校の規則やルールを守る子供のほうが高い正解率を示す傾向があるのです。

つまり、保護者とのコミュニケーションが密で、心がしっかりと育っている子供ほど、学習意欲が高いというのです。学力が低下しているとなると、学校や教師の責任ばかりを追及しがちですが、子供の学力は家庭生活が大きく影響していることを忘れてはなりません。

学力テストの結果が2年連続、全国平均を下回った大阪府の教育委員会は朝食を食べる習慣などを、今後5年かけ、全国平均に向上させるプランを発表しました。教育委員会が家庭生活の大切さに目を向けだしたことは評価できます。しかし、誤解してならないのは学力を向上させるために朝食の習慣をつけるのではありません。その本質は、家族とのコミュニケーションを取ることと、規則正しい生活習慣を身に付けること。子供の学ぶ意欲だけでなく、好奇心や向上心も家族との絆を土台に育つのです。

第3日曜日は「家庭の日」

「家庭の日」は、社団法人「青少年育成国民会議」が進めてきた「家庭の日」運動に端を発し、今ではほとんどの自治体が、第3日曜日を「家庭の日」に定めています。さらに政府は11月の第3日曜日を「家族の日」、その前後1週間は「家族の週間」として定めました。この日を機会に、家族の強い絆を確認できれば、それは家族みんなへの素敵なプレゼントになるでしょう。

※APTFでは、毎月「家庭の日」に合わせ、新聞などの媒体に意見広告を出しています。