「家庭の日」メッセージイメージ

2008年12月の「家庭の日」メッセージ

携帯の学校持ち込み禁止を

子供の携帯電話の使用について、大阪府の橋下徹知事が小中学校への持ち込み禁止を表明し、賛否両論が巻き起こっています。私たちはこの措置を大阪府に限らず、全国の学校で実施すべきだと考えます。

携帯ネットは現在、「学校裏サイト」を舞台にしたいじめや「援助交際」の温床になっています。また、携帯に夢中になることによって、人と人との直接的なコミュニケーションが減り、子供の心を歪めるなどの深刻な弊害を生んでいます。

大阪府の調査では、携帯を持つ高校1年生のうち、3人に一人が1日に3時間以上も携帯に没頭しているそうです。これだけ携帯に取られる時間が多くなれば当然、家庭での勉強時間が短くなり、学力低下の要因になっていることも推測できます。

学校では携帯はまったく必要ありません。むしろ、教師に隠れてメールを打ったり、着信に気を取られて注意散漫になったりと、授業の妨げになるだけです。子供の携帯使用については本来、「学校に持っていってはいけない」と、保護者がしっかりとしたルールを決めた上で子供に与えるべきものです。それができないなら、子供には使用させないほうがいいのですが、橋下知事が持ち込み禁止を呼びかけたのは、それだけ子供の携帯使用に無頓着な保護者が多いということでしょう。

「子供の通学の安全確保に、携帯は必要」という意見があります。それなら、登下校時にだけ所持させ、学校内では使用禁止にすべきです。すでに学校への持ち込みを認めない方針を打ち出している自治体もありますが、全国的な課題ですから、全国共通の取り組みにするのが望ましいでしょう。 確かに携帯は、いつでもどこでも連絡が取れる便利なツールです。しかし、私たちはその利点だけに目を奪われて弊害を忘れていないでしょうか。家庭や学校で、子供の心を育てるという最も大切なことを疎かにしていないでしょうか。

学校への持ち込み禁止は、保護者に子供の携帯使用の弊害の大きさを知らせるとともに、急激に進む情報技術革新の中で、家庭や学校がどうやって子供の心を育てたらいいのかを、考えるきっかけにもなるはずです。

第3日曜日は「家庭の日」

「家庭の日」は、社団法人「青少年育成国民会議」が進めてきた「家庭の日」運動に端を発し、今ではほとんどの自治体が、第3日曜日を「家庭の日」に定めています。さらに政府は11月の第3日曜日を「家族の日」、その前後1週間は「家族の週間」として定めました。この日を機会に、家族の強い絆を確認できれば、それは家族みんなへの素敵なプレゼントになるでしょう。

※APTFでは、毎月「家庭の日」に合わせ、新聞などの媒体に意見広告を出しています。