「家庭の日」メッセージイメージ

2009年1月の「家庭の日」メッセージ

家庭が左右する若者の性行動

若者の性倫理の乱れに拍車がかかっているようです。東京都幼小中高心性教育研究会(都性研)が昨年行った調査によると、高校3年男子の「性交経験率」が47.3%、女子46.5%で、前回の2005年調査よりそれぞれ11.6ポイント、2.2ポイント増えました。ほぼ2人に1人が高3までに純潔を失っていることになります。東京での調査ですから、地方の実態はまた違っているでしょうが、全国的にも性体験が年々早くなっているのは間違いないでしょう。

興味本位の性情報を流して若者の性行動を煽るメディア、純潔の大切さを教えない学校教育など、背景にはさまざまな要因が考えられますが、家庭環境が若者の性行動に大きく影響を与えていることを示す記事が毎日新聞(1月11日付)に載りました。

記事は日本家族計画協会の調査をもとにしたものです。それによると、中学生のころ、「家庭が楽しかった」「普段、親とよく話をした」と答えた人では、初めての性交体験の平均値は19.1歳。「楽しくなかった」「あまり話さなかった」と答えた人よりも1歳あまり遅くなっていました。特に、大きな差が出たのは母親との関係です。母親を「嫌い、うっとうしい」と思っていた人は16歳で、母親を肯定的に捉えていた人よりも3歳も性交体験が早くなっていました。

この二つの調査を見ると、若者の性行動の乱れには、親子関係の希薄化が深く関わっていることが分かります。満たされない家庭生活による心の空白を異性関係で埋めようとしているのかもしれません。また、親子の絆をしっかりと結んでいる家庭では、健全な性倫理が親から子へ、自然な形で伝えられているとも言えます。

子供は大人の鏡と言います。高3の半数が純潔を失っているという実態で、まず襟を正すべきは大人でしょう。子供に尊敬される親になっているか、家庭生活で子供に寂しい思いをさせていないか、そして日ごろの会話で純潔の素晴らしさを伝えているか。若者の性の乱れは、家庭のあり方を問い直しているのです。

第3日曜日は「家庭の日」

「家庭の日」は、社団法人「青少年育成国民会議」が進めてきた「家庭の日」運動に端を発し、今ではほとんどの自治体が、第3日曜日を「家庭の日」に定めています。さらに政府は11月の第3日曜日を「家族の日」、その前後1週間は「家族の週間」として定めました。この日を機会に、家族の強い絆を確認できれば、それは家族みんなへの素敵なプレゼントになるでしょう。

※APTFでは、毎月「家庭の日」に合わせ、新聞などの媒体に意見広告を出しています。