「家庭の日」メッセージイメージ

2009年2月の「家庭の日」メッセージ

「最善の安全網」は家族

世界的な大不況の嵐の中で、職場を解雇された派遣労働者の苦境が連日マスコミで取り上げられています。仕事だけでなく住む場所さえも失った人たちには同情を禁じ得ません。

でも、「セーフティーネット」からはじき出されて、路頭に迷っている人には気の毒ですが、家族の絆があれば、たとえ解雇されたとしてもその困窮ぶりは違ったものになっているのではないでしょうか。いわゆる「派遣切り」問題は、家族や地域社会のネットワークから漏れた人たちの存在をも浮かび上がらせています。

多かれ少なかれ、だれでも病気になったり、お金に困ったりする不幸な時があるものです。失業する場合もあるでしょう。それでも生きていけるのは多くの場合、家族や地域の人たちの支援があるからです。

セーフティーネットとは、「安全網」のこと。経済的な困窮者に対して、最低限の生活を続けられるようにするための社会保障制度を指しますが、日本ではこれまで、家族が広い意味での安全網の役割を果たしてきました。

ところが現在、全世帯のうち3割が「単独」です。30年前、この割合は2割でした。10年後には34%、20年後は37%を超えると予想されています。

仕事も住む場所も失った人が本来、支援を求めるのは家族ですが、1人暮らしで家族との交流もないとすれば、頼るのは国の制度しかありません。しかし、今後、超高齢化社会で労働人口が減り、貧困層の多い単独世帯が増えるのですから当然、その限界も見えてきます。 福祉は本来、国家、企業、地域、そして家族によって支えられるものであり、生活保護、再就職支援といった政治や行政による制度構築だけが安全網ではありません。その中で、心の絆で結ばれた家族は「最善の安全網」と言えるでしょう。

不景気の大波は、どんな時でも私たちを物心両面で支えてくれる家族の大切さを教えているのではないでしょうか。

第3日曜日は「家庭の日」

「家庭の日」は、社団法人「青少年育成国民会議」が進めてきた「家庭の日」運動に端を発し、今ではほとんどの自治体が、第3日曜日を「家庭の日」に定めています。さらに政府は11月の第3日曜日を「家族の日」、その前後1週間は「家族の週間」として定めました。この日を機会に、家族の強い絆を確認できれば、それは家族みんなへの素敵なプレゼントになるでしょう。

※APTFでは、毎月「家庭の日」に合わせ、新聞などの媒体に意見広告を出しています。