「家庭の日」メッセージイメージ

2009年3月の「家庭の日」メッセージ

家族交流で振り込め被害防止を

息子や孫になりすまして電話をかけ、「交通事故を起こして示談金が必要」などと、お金を振り込ませる振り込め詐欺に遭う高齢者が後を絶ちません。定額給付金の支給につけ込んだ新手の詐欺も心配です。

振り込め詐欺は、家族の愛情を逆手にとる卑劣な犯罪です。「警察がこんなに注意を促しているのに、どうして騙されるの?」と疑問に思う人もいるでしょうが、息子や孫のことを心配する肉親の情があるばかりに、巧みな話術に騙されやすくなってしまうのでしょう。その意味では、極めて日本的な犯罪と言えます。

同居する家族がいれば相談もでき、被害は未然に防ぎやすいのでしょうが、なにせ被害者の多くは独り暮らしの高齢者です。老後の孤独な暮らしの中で長い間、音信が途絶えていた肉親から電話がかかったなら、嬉しくないはずはありません。それに、交流がなければ、声も分からなくなりますから、被害に遭いやすくなるのだと思います。

銀行のATMに立って、高齢者に声かけするなど、警察は被害防止に懸命に取り組んでいますが、私たちでも防止に役立つことはできます。家庭の事情から、やむを得ず高齢者に独り暮らしを強いていても、できる限り訪問したり、電話をかけたりして、交流を絶やさないことです。

「『お金を振り込んで』なんて電話は絶対にしないからね」と、日ごろから注意を促していれば、おかしな電話がきたら、「もしかして振り込め詐欺?」と気づきやすくなるはずです。また、時々声を聞いていれば、本当の肉親かどうか、判断しやすくなるでしょう。

振り込め詐欺は家族の愛情につけ込む悪質な犯罪ですが、家族の絆を強くすることで防ぐことができるのです。また、親族でなくても、地域に親しい独り暮らしの高齢者がいたら「おかしな電話がきたら、相談してね」と声をかけておくことも、防止に役立つはず。善意の高齢者を泣かすような犯罪は、早くなくしたいものです。

第3日曜日は「家庭の日」

「家庭の日」は、社団法人「青少年育成国民会議」が進めてきた「家庭の日」運動に端を発し、今ではほとんどの自治体が、第3日曜日を「家庭の日」に定めています。さらに政府は11月の第3日曜日を「家族の日」、その前後1週間は「家族の週間」として定めました。この日を機会に、家族の強い絆を確認できれば、それは家族みんなへの素敵なプレゼントになるでしょう。

※APTFでは、毎月「家庭の日」に合わせ、新聞などの媒体に意見広告を出しています。