「家庭の日」メッセージイメージ

2009年6月の「家庭の日」メッセージ

心の豊かさが地球を守る

「エコカー」「省エネ家電」「エコポイント」……。新聞を広げると、こんな広告コピーが必ず目に飛び込んできます。6月中旬、2020年までに、日本の温室効果ガスの排出量を「05年比で15%減」とする中期目標が発表されたこともあり、夏を前にエコ商戦に火がついたようです。

地球温暖化の原因と考えられているのは、二酸化炭素(CO2)などの温室効果ガスの濃度が大気中で上昇していることです。このまま対策を講じなければ、 2100年の日本の温度は1990年に比べ3.3度上昇し、猛暑で死亡する危険が3.7倍になると予想されるほどですから、温暖化は焦眉の急を告げる事態と言えるでしょう。

CO2は石油、石炭などの化石燃料を消費すると排出されますから、温暖化防止の要は化石燃料をできるだけ使わない「低炭素社会」を実現すること。そこで「エコ」や「省エネ」を売り物にした車や家電がもてはやされているのですが、これらの宣伝文句につられて、必要ないものまで購入したのでは逆効果になってしまいます。

流行を追うだけでは地球は守れません。なぜなら、環境破壊の原因を探ると、私たちの価値観にたどり着くからです。産業革命以来、モノの豊かさや便利な生活を追い求め続けた結果、化石燃料の消費が増えて、地球温暖化が起きたのですから、環境問題の本質は、モノではなく心の豊かさを大切にする価値観を取り戻すことなのです。

「この目標を実現するためには、国民のみなさんに負担をお願いしなければなりません」。中期目標を発表する際、麻生首相は「国民の負担」に言及しましたが、自然保護を優先するなら、どうしても私たちの消費生活にブレーキをかける必要があります。同時に、それは心の豊かさを取り戻すチャンスでもあります。

電化製品がいっぱいある生活は便利ですが、それが幸福な生活というわけではありません。少しばかり不便でも、家族や地域の人々と豊かな関係を築いていれば、地球を守る上での負担は気にならないはず。逆に、今の私たちは、人間関係が希薄になって生まれた虚しさを埋めるために、モノに執着しているのではないでしょうか。不便さは不幸ではありません。夏の厳しい暑さが訪れ、冷房に頼り切りになる前に、地球を守るため、家庭で何ができるか、家族で話し合ってみてください。

第3日曜日は「家庭の日」

「家庭の日」は、社団法人「青少年育成国民会議」が進めてきた「家庭の日」運動に端を発し、今ではほとんどの自治体が、第3日曜日を「家庭の日」に定めています。さらに政府は11月の第3日曜日を「家族の日」、その前後1週間は「家族の週間」として定めました。この日を機会に、家族の強い絆を確認できれば、それは家族みんなへの素敵なプレゼントになるでしょう。

※APTFでは、毎月「家庭の日」に合わせ、新聞などの媒体に意見広告を出しています。