「家庭の日」メッセージイメージ

2009年7月の「家庭の日」メッセージ

ケータイ持たせない運動を

夏休みを前にした7月中旬、携帯電話(ケータイ)の業界団体「電気通信事業者協会」がケータイの使用ルールやマナーついて、親子で話し合うことを呼びかけるPRキャンペーンを始めました。家庭でのルール作りは大切なことです。しかし、いま保護者に必要なことは、本当に子供に必要なのかを慎重に検討し、できるだけケータイを買い与えないようにする姿勢でしょう。

石川県で6月末、小中学生にケータイを持たせないよう、保護者に努力義務を課した条例が全国で初めて成立しました。この条例は子供のケイタイ使用を安易に考える風潮に反省を促しています。

ネットいじめ、ケータイ依存、児童売買春など、子供のケータイ使用はさまざまな問題を引き起こしています。にもかかわらず、中学生のケータイ所有率が5割近くに上っているのは、有害情報に簡単に接続でき、しかもそれを大人の目の届かない場所で使うことができるという特性ないしは危険性に目を向けずに、時代の流れだと思い込み、子供に安易に買い与えたからです。

塾や部活で遅くなる子供の安全を考えて持たせる保護者もいるようですが、自制心の弱い子供のケータイ使用は利点よりも弊害のほうがはるかに多いのです。どうしても必要な時のために、家族共有のものを一つ準備しておくなどの工夫をすれば、専用端末を買い与えなくてもすむはずです。 業界団体がキャンペーンを始めたのは、子供に持たせないようにする動きが全国に広まることに危機感を持ったからでしょう。家庭でルールを決めて使えば、子供の使用でも安全だということをアピールし、ケイタイをもっと買ってもらおうというわけです。しかし、ルールを決めても守らない子供が多いのです。

また、業界団体は有害情報をブロックするフィルタリングの普及が進んだことを、安全性が高まった理由の一つに上げていますが、フィルタリングで遮断できない有害情報も多く流れています。

日本の社会に必要なのは、子供にケータイを安全に使わせることを考える前に、弊害が多く、使用量が毎月数千円もする情報ツールを、子供に安易に買い与えている風潮にストップをかけることです。私たちは石川県と同じような条例を制定する自治体が増えて、子供にケータイを持たせない運動が全国に広がることを期待しています。

第3日曜日は「家庭の日」

「家庭の日」は、社団法人「青少年育成国民会議」が進めてきた「家庭の日」運動に端を発し、今ではほとんどの自治体が、第3日曜日を「家庭の日」に定めています。さらに政府は11月の第3日曜日を「家族の日」、その前後1週間は「家族の週間」として定めました。この日を機会に、家族の強い絆を確認できれば、それは家族みんなへの素敵なプレゼントになるでしょう。

※APTFでは、毎月「家庭の日」に合わせ、新聞などの媒体に意見広告を出しています。