「家庭の日」メッセージイメージ

2009年12月の「家庭の日」メッセージ

「キレる子供」は大人の責任

子供の暴力が深刻化しています。文部科学省の問題行動調査によると、全国の小中高校が2008年度に把握した児童・生徒の暴力行為は約6万件に達しました。これは前年度から13%も増え、過去最高です。

学校側が状況把握に力を入れたことで、これまで見逃されていた暴力も統計に入るようになったという面はあるにしても、子供たちの心が荒れているのは間違いありません。このままでは、日本の未来が危ぶまれます。子供の心を育てるのは、保護者や学校の責任だけでなく、社会全体の課題です。家庭、学校はもちろん、地域社会、行政が総力を挙げて取り組む必要があります。

1980年代にも、子供の暴力は社会問題となりました。しかし、現在は、当時とは違った特徴が見られます。①普段はおとなしい子供が突然「キレる」②感情のブレーキがかからずに暴力を爆発させるので、病院で治療を受けたケースが増えている③とくに小中学生の暴力が増えている、つまり暴力の低年齢化が進んでいる、などです。こうした状況から、規範意識が薄れるとともに、自分の感情をコントロールできない子供が多くなっていることがうかがえます。

規範意識は、学校の道徳教育だけでは育ちません。小さい頃から、家庭や地域の中で、両親や近所の人たちとの触れ合いを通じて、体験的に身に付けるものです。ところが現在、子供たちが置かれているのは、テレビに加えゲーム、インターネット、携帯電話に囲まれた生活。大人が意識して、子供とコミュニケーションを深める努力をしないと、彼らの心が育つのは難しいのです。

「子供は大人社会の鏡」と言います。子供が相手のことを考えられず、すぐ暴力に訴えるようになったのは、思いやりの心が人間としての大切な美徳と考える大人が少なくなったからかもしれません。「キレる子供」が増えたのは、大人の問題でもあるのです。保護者や教師だけでなく、大人みんなが当事者意識を持って、子供の心を育てることに関心をもってください。

第3日曜日は「家庭の日」

「家庭の日」は、社団法人「青少年育成国民会議」が進めてきた「家庭の日」運動に端を発し、今ではほとんどの自治体が、第3日曜日を「家庭の日」に定めています。さらに政府は11月の第3日曜日を「家族の日」、その前後1週間は「家族の週間」として定めました。この日を機会に、家族の強い絆を確認できれば、それは家族みんなへの素敵なプレゼントになるでしょう。

※APTFでは、毎月「家庭の日」に合わせ、新聞などの媒体に意見広告を出しています。