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2013年1月の「家庭の日」メッセージ

お年寄りへの虐待を防止しよう

高齢化社会を迎えて、様々な課題が浮上しています。その一つはお年寄りへの虐待です。厚生労働省の調査によると、2011年度の虐待件数は16750件でした。今後、お年寄りが増加するにともない、虐待も深刻化することが予想されます。

お年寄りへの虐待が起きるのは、主に家庭内と介護施設内ですが、ほとんどは家庭内で起きています。そして、その特徴は被害を受けたお年寄りの半数近くに認知症の症状があること。認知症に対する無理解と虐待が深く関わっているのです。

戦後の混乱期から苦労して日本の発展を支えてきた世代が、晩年に人間としての尊厳を否定されるようなことがあってはなりません。お年寄りへの虐待を撲滅するためにはまず、介護に関わる専門家はもちろんのこと、家族みんなが認知症への理解を深めることが不可欠です。

現在、全国の自治体では、認知症になっても安心して暮らせる街づくりを実現するため、認知症についての学習会を開いています。こうした学習会に、家族で参加すれば、認知症についての理解が深まり、お年寄りとの交流の仕方も違ってくることでしょう。

介護制度が十分でないことから起きる虐待もありますから、介護者への支援を充実させることも必要ですが、虐待防止の基本は、お年寄りをいたわる心をどう育むか、ということです。このためには、あらゆる世代の人がお年寄りと触れ合う機会を多く持つことや、三世代同居などが重要です。

現在は、同じ世代だけで交流する傾向が強まり、世代間のギャップが生まれています。自分の親が高齢者となって、その介護をする立場に立った時、お年寄りと接した経験が乏しいと、親の言動や行動に戸惑うことになります。しかし、子供の時からお年寄りと触れ合っていると、弱者への配慮や共感性、そして社会性を身に着けることにもつながります。思いやりの深い日本人が増えれば、お年寄りへの虐待は自然と減ることでしょう。

第3日曜日は「家庭の日」

「家庭の日」は、社団法人「青少年育成国民会議」が進めてきた「家庭の日」運動に端を発し、今ではほとんどの自治体が、第3日曜日を「家庭の日」に定めています。さらに政府は11月の第3日曜日を「家族の日」、その前後1週間は「家族の週間」として定めました。この日を機会に、家族の強い絆を確認できれば、それは家族みんなへの素敵なプレゼントになるでしょう。

※APTFでは、毎月「家庭の日」に合わせ、新聞などの媒体に意見広告を出しています。