「家庭の日」メッセージイメージ

2013年11月の「家庭の日」メッセージ

「No スマホ・デー」をつくろう

青少年の間にスマートフォン(スマホ)が急速に普及し、電車の中では、一瞬でも手放すと不安なのか、周囲の人に関心を示すこともなく小さなモニターをじっと見つめる若者を大勢見かけます。

そんな状況で、他人とのコミュニケーション能力が身につくのか、心配です。若者たちがスマホ依存から抜け出し、人との直の交流の魅力を知る機会を得るため、一日中スマホを使わない「No スマホ・デー」を提唱したいと思います。

総務省の調査によると、全国の高校1年生の84%がスマホを所有しています。

スマホは携帯電話ではなく、一種の小型パソコン。前述の調査で「インターネットに接続する際、最もよく利用する機器」を質問したところ、「スマホ」が75%でした。スマホは個人情報を盗み出す不正アプリが多く存在するなど”無法地帯化”していますが、保護者はその危険性を十分理解しているでしょうか。仲間同士で情報を交換しあうLINEを使うためにスマホを持ち、そのLINEのチェックのために、四六時中手放せない若者も少なくありません。

スマホの普及にともない、ネット依存症になる若者も増えています。厚生労働省の調査によると、この数は中高生だけでも約52万人に達するそうです。中には、ゲームにのめり込み学校に行かず、またネットを禁止されると半狂乱になってしまう少年もいるのですから深刻です。情報機器を使いこなすのではなく、逆に使われ振り回されるような状態が若い時から長く続けば、本人の将来が危ぶまれます。

米国では、スマホ依存で苦しむ人を治療する施設やプログラムが増えているそうですが、その基本は情報機器から離れ、共同作業などを通じて健全な人間関係を結ぶ努力をすること。日本でも、大人も子供もどこかにスマホを置いて一日中使わない運動が必要ではないでしょうか。