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2014年1月の「家庭の日」メッセージ

生み育てる幸せを伝えよう

厚生労働省の人口動態統計によると、昨年1年間に生まれた子供の数は、103万1千人。これは前年比6千人の減少で、しかも3年連続の最少記録でした。また、出生数が死亡数より少ないことで起きる人口の自然減は24万4千人となり、こちらは過去最多となりました。

日本では、第1次ベビーブーム中の最高出生数は約270万人(1949年)。第2次ベビーブームでも最高約210万人(1973年)が生まれました。この数字を見ると、生まれる子供の数の激減ぶりが分かります。そればかりか、今から50年後には50万人、100年後には25万人を下回るとの予想もあります。その結果、100年後の日本の人口は4千万人に減ってしまうそうです。

そうなると、社会の衰退は必然ですから、人口の減少がこのままのペースで進むことの深刻度が分かるでしょう。子供の数が一朝一夕で増えることはありませんから、少子化対策は今から社会の総力を挙げて取り組むべき待ったなしの課題です。

このため、政府は保育所の数を増やすなどの子育て支援に力を入れ、子供を生み育てやすい環境づくりを進めています。もちろん、こうした努力は大切なことです。しかし、考えてみると、ベビーブーム時代の子育てが今よりも楽だったわけではありません。むしろ、女性の負担は今よりも大きかったと言えます。それでも、子供の数が増えたのは、結婚し子供を生み育てることは人間の幸せの基本であり、当たり前の営みだと多くの人が思っていたからです。

したがって、「社会の宝」である子供の数を増やすカギは家庭と教育にあると言えます。家庭を持って子供を生み育てることの幸せが当然のこととして受け継がれる社会を築くことが少子化対策の根本課題なのです。