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2014年4月の「家庭の日」メッセージ

教育再生は家庭再建から

日本では近年、家庭の経済力と子供の学力に相関関係がある、つまり経済的に余裕のある家庭でないと、子供の成績は良くならないと言われています。しかし、家庭が経済的に恵まれていないからといって、子供の学力が必ずしも低いわけではなく、家庭の教育によって、子供の学力が高くなることを裏付ける調査結果が最近発表されました。

昨年4月に行った全国学力テストの結果について、文部科学省がお茶の水女子大学に委託して行った分析で分かったものです。それによると、「社会経済的背景」が低くとも学力が高い児童生徒には、次のような特徴が見られます。

毎日朝食をきちんと食べる、寝起きの時間に乱れがない、テレビを見る時間・ゲームをする時間が短い、さらには保護者が子供に本や新聞を読むよう勧め、子供の小さい時に絵本の読みきかせをしたなどです。

たとえば、中学校の「数学B」の成績をみると、高学力層の89.4%が「朝食を毎日食べている」と答えたのに対して、低学力層ではそれが68.1%と、20ポイントの差がありました。小学校の「算数B」でも同じような傾向が見られます。このほか、授業参観や運動会などの学校行事に積極的に参加する保護者の子供の学力が高いことも分かりました。

「教育再生」ということが盛んに言われますが、その場合、多くの保護者は学校の再生を思い浮かべるのではないでしょうか。もちろん、学校の責任は大きいのですが、学力だけでなく徳育においても子供の教育の第一義的責任は家庭にあります。そして、前述の調査でも分かるように、基本的な生活習慣を身に付けさせるなど、子供の教育に保護者が積極的に関わっていけば、家庭の経済格差による学力差は十分克服することができるのです。したがって、教育再生は家庭の再建から始まると言っても過言ではないでしょう。