「家庭の日」メッセージイメージ

2014年5月の「家庭の日」メッセージ

スマホの夜間制限を広めよう

中学や高校への入学を契機に、スマートフォンを与えたが、子供が小さな画面と毎日睨めっこばかりしていて困っている——。

こんな悩みを抱える家庭が少なくないようです。今や、スマホ所有率は高校生で8割を超え、中学生でも約半数に達します。総務省の調査によると、所有する青少年の56%は、1日あたりの平均使用時間が2時間を超えています。

そんな中、今年4月から、子供の夜間使用を制限するという、愛知県刈谷市の取り組みに注目が集まっています。具体的には、市内の小中高校のPTAなどが中心になって、午後9時以降は、親がスマホを預かることを呼びかけているのです。

ネット依存などによって、人とコミュニケーションを取るのが難しくなっている若者が増えています。私たちはこの欄で「”Noスマホ・デー”をつくろう」と呼びかけたことがありますが、刈谷市の試みにもそれと共通する危機意識が感じられます。

子供たちが、あの小さな画面から片時も目が離せない理由の一つは、仲間でメッセージをやりとりする「LINE」。このチェックを怠ると、仲間外れにされることもあるので、お風呂の時も持って入る子供もいるそうです。

スマホのような情報端末を適切に使えるように指導するのは本来家庭の役割です。しかし、何人もの仲間が加わって成り立つ「LINE」のような無料アプリになると、1家庭だけで対処するには難しい面があります。刈谷市の試みに関心が集まるのはそうした背景があるからです。

スマホの過剰な使用を防ぐ最善の方法は、スポーツや読書など、他にも多くの楽しみがあることを、子供たちが体験的に知ることですが、「Noスマホ・デー」や夜間使用制限はその第1歩になるでしょう。こうした取り組みが全国に広がることを期待したいと思います。