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2014年9月の「家庭の日」メッセージ

家族で本に親しみましょう

朝夕の風が心地よい季節となりました。秋の夜は長く感じられるものですが、その夜長を静かに読書をして過ごすことほど、私たちを心豊かにしてくれるものはありません。

全国学校図書館協議会は毎年、「5月1か月間の平均読書冊数」を調査しています。それによると、中学生の場合、2010年から昨年まで4年連続してほぼ10冊となっています。10年前は8冊未満でした。最近は読書に親しむ若者が増えているようです。

一時期、若者の読書離れが進みました。危機感を持った文部科学省は学校での「朝の読書運動」に力を入れてきましたが、若者の読書数が増えているのはその成果でしょう。その一方で、若者の言葉の乱れが気になります。

たとえば、男女を問わず、否定的な意味の「やばい」を「すごい」というニュアンスで頻繁に使っています。これなどはテレビの影響でしょう。言葉の乱れは心の乱れと言われますが、それが世代全体に広がれば文化の衰退につながる重大な問題です。

世代から世代へと、正しい日本語を継承するには美しい言葉で綴られた良い文章に親しむのが一番です。このほか、読書がもたらす効果はさまざまあります。国立青少年教育振興機構の調査では、子供の頃に多く本を読んだ大人は、「未来志向」「社会性」「自己肯定」などの意識が高いことが分かっています。

子供を本好きにするには学校教育にもまして、家庭環境が大切です。小さい時から良い本をたくさん読んであげ、また大人自身が読書を楽しむ姿を見せてあげるのです。そうすれば、子供は自然と読書に関心を持つようになるでしょう。

秋の夜長、テレビやゲームを一時消して読書を楽しむ親子の姿がどの家庭でも見られたらいいですね。