「家庭の日」メッセージイメージ

2016年2月の「家庭の日」メッセージ

妊婦の喫煙は危険です

環境省が先頃発表した調査結果によると、妊娠中にたばこを吸っていた母親から生まれた赤ちゃんは、吸ったことのない母親の赤ちゃんに比べると、出生時の体重が120グラム以上軽いことが分かりました。妊娠期の喫煙は、流産や死産、出生体重に影響すると指摘されてきましたが、それが改めて裏付けられました。

軽い体重で生まれると、成人してから肥満や生活習慣病になるリスクが高いと言われています。大人の喫煙が子供の健康にも悪影響を及ぼす危険が高いことは明らかですから、とくに若い女性はたばこを吸うべきではありません。

調査は約9400人の赤ちゃんを対象に行われました。それによると、喫煙したことのない母親から生まれた赤ちゃんの平均体重は男児が3096.2グラム、女児3018.2グラムでした。これに対して、妊娠中もたばこを吸い続けた母親の赤ちゃんは男児2959.8グラム、女児2893.7グラムで、それぞれ約130グラムと約125グラム軽くなっていました。

このほか、女性の喫煙は妊娠する能力の低下や、出生後の乳児突然死症候群などを引き起こすリスクが高いと言われていますから、重大な問題です。政府は若い女性に対する喫煙防止の啓蒙に力を入れる必要があるでしょう。

さらには、女性や赤ちゃんが受動喫煙にさらされた場合も健康に害を及ぼしますから、その対策強化も必須です。現在、2020年の東京五輪・パラリンピックに向け、公共の場における受動喫煙防止の強化策が政府で検討されています。それは国際オリンピック委員会(IOC)が「たばこのない五輪」を掲げているからですが、焦点は罰則を盛り込むかどうかです。私たちは実効性を確保するため、罰則を含めた立法措置によって「たばこのない日本」に1歩でも近づけることが大切だと考えます。