「家庭の日」メッセージイメージ

2016年3月の「家庭の日」メッセージ

心の安定は十分な睡眠から

NHK放送文化研究所が昨年秋に行った「国民生活時間調査」によると、10歳以上の日本人の平均睡眠時間は7時間15分でした。これは5年前の前回調査(7時間14分)とほぼ同じですが、55年前の1960年に比べると、ちょうど1時間短くなっています。国民全般に夜更かしの習慣が広がっていることがうかがえます。

一方、文部科学省が2014年11月に行った調査では、深夜0時以降に就寝している中学生は22%、高校生は47%もいました。そして、小学生の15%、中学生25%、高校生31.5%が睡眠は「十分ではない」と回答しています。一般に、13歳の場合、9時間15分、17歳で8時間15分の睡眠時間が必要と言われていますから、小中学生で日付が変わる時刻まで起きているようでは、睡眠時間が足りるはずはありません。

文科省調査では、就寝時刻が遅い子供ほど、自己肯定感が低くなる半面、理由もなくイライラすることがあると回答する割合が高くなっています。また、睡眠不足は朝食の欠食につながるほか、学力や運動能力への影響、非行、不登校、ひきこもりなどの問題行動のリスクも高めるので、注意が必要です。

中高生の睡眠不足の原因として、最近よく指摘されるのは携帯電話やスマートフォン、インターネットの使い過ぎによる夜更かしです。したがって、子供の就寝時間を早くするには、親子で話し合い、スマホを使う時間にルールを決めることも必要になってきますが、新年度がスタートする今の時期がチャンスです。

また、何よりも大人が基本的な生活習慣、睡眠習慣の大切さを理解し、自ら夜型から朝型に生活習慣を変えることも効果的です。大人が手本を示せば、子供も自然に早寝早起きの生活習慣を身につけるでしょう。子供の生活が変化する4月は、期待と不安の季節です。「1日は就寝から始まる」と考え、子供たちに十分睡眠をとらせるように心がけましょう。