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2016年4月の「家庭の日」メッセージ

家族の魅力世界に発信しよう

ここ数年、日本を訪れる外国人観光客が急増しています。政府は当初、東京五輪が開催される2020年に訪日外国人2000万人を目標にしていましたが、早くも昨年、ほぼ達成され、20年は4000万人に目標を引き上げることになりました。

05年、外国人観光客は673万人でした。10年間で3倍近くになったのは、円安やビザの免除の後押し以上に、日本の文化に彼らを惹きつける魅力があるからです。

「観光立国」というと、経済効果に関心が集まりがちです。政府は20年の外国人旅行消費額「8兆円」とはじき出しています。人口が減少する中で、観光が経済を支える大きな柱になるのは確かです。しかし、21世紀の国家戦略を考えた場合、経済以上に重要なポイントがあることを忘れてはなりません。外国人観光客を通じて、日本の文化力を世界に発信し、それを国際貢献に結びつけることです。

日本の文化形成の要因として、よく言われるのは自然や気候ですが、その中で育まれた「家族」の力も不可欠です。和食は大切な観光資源になっていますが、飲食店では味わえない家庭料理を楽しみたいという外国人が年々増えています。家族のおもてなしを受けながら、手料理に舌鼓を打てば、だれでも心が癒されるでしょう。

東京五輪の開催に合わせ、一般家庭で外国人観光客がホームステイできる制度を計画している自治体もあります。また、観光客の増加による宿泊施設不足を受けて、政府は「民泊」の規制を見直し、一般家庭が受け入れやすくすることを検討しています。民泊はハードルが高いかもしれませんが、家庭料理を提供することならできるという家庭はあるでしょう。そんな家庭と外国人を結びつけるインターネット・サイトもあります。

先祖を供養したり、子供の健やかな成長を願ったりする行事は春夏秋冬、どの地域にもあります。行政はそこに外国人を呼び込む工夫をしてはどうでしょう。和を尊び、おもてなしの心を大切にする日本の家族の温かさに触れた外国人が日本ファンになれば、世界は平和に一歩近づくはずです。