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2017年2月の「家庭の日」メッセージ

性道徳の確立で性病予防を

国立感染症研究所(感染研)が先頃、昨年1年間で、性感染症である梅毒の患者が4518人に上ったと発表しました。梅毒患者が4000人を超えたのは1974年以来、42年ぶりです。背景には、若い世代を中心にした「性の乱れ」があります。

戦後間もない時期、梅毒は年間20万人を超える患者を出しました。しかし、抗菌治療薬の普及で、年間数百人に激減しました。ところが、2011年以降、再び増え始め、昨年は11年と比べると、5倍に増えたのです。

感染研の分析では、患者の約半数は20代が占めます。また、全体の約3割は女性です。妊婦が感染すると、胎児への影響が懸念されます。流産や死産、それに誕生後の耳や肝臓への障害がでることもあり、大変深刻な事態です。

一方、同じ性感染症であるHIVの新たな感染者とエイズ患者は昨年、1400人を超えました。ピーク時よりは僅かに減っていますが、依然として感染者・患者とも高い水準が続いています。

厚生労働省は梅毒やエイズの感染予防として、避妊具の使用を呼びかけていますが、これは間違ったメッセージを発する恐れがあります。性感染症は避妊具の使用では完全に防ぐことはできません。

また、避妊具の使用を中心にした予防啓発活動で、エイズ感染は終息に向かっているでしょうか。逆に、「避妊具を使っているから大丈夫だ」と、不特定多数と性関係を持つ若者を増やしているのではないでしょうか。梅毒患者の増加はその結果と考えるべきです。

梅毒やエイズなどの性感染症を防ぐことのできる唯一の方法は未婚の若者は純潔を守ること。そして、既婚者は夫婦間以外では絶対に性関係を持たないことです。つまり、若者に対する「純潔教育」の推進による性道徳を確立する以外に、根本的に性感染症を予防する適切な方法はないのです。