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2018年3月の「家庭の日」メッセージ

危機的な若者の読書離れ

若者の読書離れが深刻です。高校生だけでなく、最高学府の大学生にもその傾向が顕著となっています。

学生の生活実態を調べた全国大学生活協同組合連合会の調査(昨年10〜11月実施)によると、全国の大学生のうち、1日の読書時間が「0分」と答えた割合が53.1%に達しました。この調査で、読書時間を問う項目が加わったのは04年からですが、読書時間がまったくない割合が5割を超えたのは今回が初めてです。

また、この割合は13年から毎年増えており、結局、5年間で19ポイント近く上昇しました。1日の平均読書時間は前年と比べて0.8分減って23.6分で、3年連続の減少となりました。これは電子書籍を含めての時間ですから、知的好奇心が旺盛なはずの学生でさえ読書離れが深刻化していることが分かります。

今回の調査の1年前、全国学校図書館協議会が行った調査では、1か月間に本を一冊も読まなかったと答えた高校生の割合は57%でした。高校生の読書離れがそのまま大学生になっても続いていることがうかがえます。高校生までに読書の習慣が身に付いていないと、大学生になってからも本を手にとらなくなるのです。

若者の読書離れは、国語力の低下だけでなく、論理的な思考力やコミュニケーション能力不足にもつながり、ひいては日本の文化・経済をはじめ国力全体の衰退までをも予感させるものです。否、もう始まっていると考えるべきでしょう。

読書習慣を身に付けるには、家庭における、幼少期からの読書体験が大切です。「大学生でも本を読まないのか」と嘆いてばかりいないで、大人が本を手に取る姿を子供に見せたり、絵本を読んで聞かせたりするなど、まず自分の家庭に読書習慣を根付かせましょう。