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誌上講演会

真の家庭運動推進協議会会長 徳野英治

幸せの始まりは家庭から(下)

家庭で育つ子供の心

家庭はなぜ大事なのでしょうか。私たちが生まれて最初に見る人間関係とは、父親と母親との人間関係です。その父母がいつもけんかをしていたら、どうでしょう。子供は人間不信に陥りやすくなります。

両親が互いに陰で悪口を言い合うような家庭で育った子供は、その関係の中で育ちながら、教えられなくても人間不信になります。ですから、父母が信じ合って暮らす、子供の前ではできるだけけんかをしないというのは、幸せな家庭をつくる基本の中の基本です。

ファミリーフェスティバルに参加した機会に、妻の皆様に誓ってほしいことは、「きょうから夫とけんかをしない」「夫の悪口はできるだけ言わない」です。女性の口を閉じることは不可能でしょうから、「絶対に」とは言いませんが……。

また、夫の皆様に誓ってほしいことは、「妻とけんかをしない」「妻の悪口を言わない」です。そして特に、「妻以外の女性に見向きをしない」、はっきり言うと「浮気をしない」ということです。痛いところを突かれたと思う方がいるかもしれません。

誘惑に負けない男性に

世の中には男性にとってたくさんの誘惑があります。東アフリカにあるブルンジという小さな国へ行って、その国では一番といわれるホテルに泊まったとき、夜中、部屋にフロントから電話がかかってきたのです。ボーイが「コンパニオンは要らないか」と言うので、意味が分からず聞き直すと、要するに「女性は要らないか」ということです。

私が「妻がいるから女性は要らない」と答えると、ボーイはそれでも引き下がらず、「でも、今晩、ここにあなたの妻はいないのだから、別の女性を楽しんではどうか」と言うのです。こういう誘惑が必ず男性の場合には襲ってくる可能性があるのです。特に地位や金のある男性には女性が寄ってきます。それだけこの世の女性にとっては魅力があるからでしょう。

長嶋茂雄元監督は国民的な英雄で、私も大好きですが、なぜ晩年になって、亜希子夫人と別居しなければならなかったのでしょうか。

元大関の貴ノ花親方と妻の藤田憲子さんは理想的な夫婦といわれていました。夫婦仲が良く、二人の息子が横綱になったからです。でも二人は離婚してしまいました。

離婚した夫婦は、老後を共に過ごす伴侶がいないのですから、晩年がみじめです。もちろん、老後のために離婚しないのではありません。結果として離婚した場合には、人生で一番大事な晩年が寂しいものになってしまうということです。

夫婦が守るべき基本ルール

真の家庭を築くには、夫婦共に基本ルールを守らなければなりません。その一番は、互いに他の異性に手を出さないことです。

端的に表現すると、私たちの生殖器はとても大事な愛の器官です。他のどの器官よりも重要だと言ってもいいでしょう。なぜなら、生殖器なくして愛も生命も血統も生まれてこないからです。ですから、この運動の創設者である文鮮明先生が強調されるのは、「生殖器こそ人間にとって最も聖なる貴い部分であり、愛と生命と血統の王宮である」ということです。

男女が愛し合うと、最後には生殖器で一体となり、愛を誓い合います。やがて、そこから新しい生命が生まれます。生殖器の結合から後孫が、新しい血統が生まれるのです。

南アフリカが実に深刻なのは、エイズが蔓延し、人口5000万人のうち500万人がHIV感染者だからです。毎日800人の若者が、エイズで死亡しています。

その最大の原因は同性愛の広がりで、政府も同性愛者同士の結婚を認めているほどです。いろいろなイベント会場で、男性同士、女性同士の結婚式が行われています。男性同士、女性同士が愛し合って結婚しても、子供が生まれることはありません。後孫を残すことができず、やがてその家族は地上から消えてしまいます。

2010年にサッカー・ワールドカップが開催される南アフリカはそのような深刻な問題を抱えています。