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愛の知恵袋 34

関西心情教育研究所所長 林 信子

真の家庭は、真の結婚から始まる

お見合いパーティー

真の家庭をめざして、大阪のホテルで、お見合いパーティーを開催して12年目。去る8月8日には36回目を迎えました。

林信子ブライダル企画は、私を担ぎ上げた不動産会社のA氏を中心に、印刷屋で司会のM氏、薬品会社員の会計N氏、イケメンカメラマンのS氏、ゲームで会場の雰囲気を高めるK氏——と役者が揃い、各氏の奥様方が、受付・案内・付添い役と活躍しています。今日まで順調に真の家庭をめざす200組近くが誕生しました。

ところが、今回の8月8日は苦戦でした。

毎回、男性が20名、女性が20名、合計40名のパーティーなのですが、7月末の締め切り時点で、女性22名、男性は半数以下の10名だったのです。

「何が起きたのか?」。私はすぐ各地の世話人の方々へ「女性はストップして下さい。大至急男性募集を!」と電話。翌8月1日、男性お二人、2日に4人、3日に6人が申し込まれ、奇跡的でした。ピッタリ男性22名、女性22名です。スタッフが喜び合ったのも束の間、男性二人から、「当日不参加になるかも?」とのメールが入り、危機感が走りました。そして当日、二人の男性はなんと誰よりも早く会場に現れ、ほっとした時、今度は二人の女性のドタキャンの電話…。ところがほとんど同時に、2年前に一度出席し、お相手の決まらなかった女性が二人、「突然ですが参加させて下さい」とすべり込みました。それがキャンセルした女性二人と同じ年齢で、席を動かす こともなく、名札だけをとりかえて着席してもらいました。二転三転するめまぐるしい変化にもかかわらず、スタッフはそれぞれが最善の方法を考えて行動しました。

「この人を幸せにするために、ここに来た」

予定時間に始まったオープンの挨拶に私は、「東京から岐阜、富山、鳥取、奈良からも来て頂いています。今日ここ大阪に結婚目的でいらして頂いたのは、お互い何かのご縁がある方ばかりだ、と思います。

過去10年余の間に、多くのカップルが誕生しました。今日は、私が一番感動したカップルのお話を紹介します。2005年、同じ8月でした。男性は神戸在住の52歳の方、女性は福岡から飛行機でこられた50歳の方でした。この後、皆さんにも、お一人ずつ、自己紹介、1分間スピーチをお願いしますが、その日も、1番テーブルからスピーチが始まりました。その男性の方も、マイクで挨拶されましたが、何語かわかりませんでした。ハングルでも中国語でもない……。

テーブルチェンジ、フリートークのあと、その日のカップル紹介に入り、この二人もペアとなって、壇上で花束を受け取りました。彼女の付添人が、私の横で話してくれました。『彼女は看護師で、特別介護師でもあるんです。難聴・言語障害の人の世話もできるのです。つまり彼の言葉がわかったのです。彼は、幼い時から苦労して、でも優しい母親のおかげで今、自転車屋をしていますと言ったそうです。彼女は”私は今日、この人を幸せにしてあげるためにここに来たのだわ”と言いました』——」と。

何と感動的な言葉か——。

真の愛の意味が理解され、広がっていく

今回も数人の女性から問い合わせがありました。

「私に合った男性います? 収入が確かで、親と同居でなくて明るい人、年齢は私より若くてもいいんですけど…」

男性はもちろん、50歳の方でも30代の女性の席に目がいく。

今日は、「お互い私を幸せにしてほしい、ではなく、あなたを幸せにしてあげたい、とお互いが思うカップルになって下さい」と宣言しました。

そして、テーブルチェンジと、フリータイムが終わると、すでに8組が成立。決まったカップルが舞台上で花束を受け取っている時間にも、次々と決まり、最終的には15組が誕生しました。過去30回以上のパーティーでの最高記録は12組でした。1カップルごとに拍手は高鳴り、二人の感激の挨拶。「相手を幸せにしてあげるのよ」とささやく私。

今年は何かが変わった——、正しいことを正しいと認める年。真の愛の意味が、人々に理解され広がっていく年なのかも、と感じた今年のお見合いパーティー。