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子育て道しるべ 4 学童期

座間保裕

学童期は親子セットで成長

【生涯教育の中の学童期】…的を射た対応を

まず、学童期の教育のポイントを述べる前に、生涯教育の概観について確認しておきたいと思います。零歳〜22歳は家庭教育時代、22歳〜25歳は海外訓練時代、25歳〜60歳は国と社会の為に奉仕する時代、60歳以降は孫の教育時代といえると思います。故に25歳までは、人としての正しい道を学び、25歳以降は、世のため人のために生きるようになります。

ところで、家庭教育時代は愛情を育む期間でもありますので、愛情の成熟度の観点で各成長段階を捉えると、幼児期は「愛の団子」になり、学童期は「親のコピー」になり、中高生期は「愛における自立(愛されるから愛する)」、大学・青年期は「思想における自立」と言ってよいと思います。これらの成長段階の特徴に従って、的を射た対応をすることが重要になります。

【手取り足取りの時】…父母の言行一致・笑顔

さて、学童期の特徴は「肌を離して手を離さず」の段階に入ります。山本五十六元帥の言葉に「やって見せ、言って聞かせて、させて見せ、褒めてやらねば、人は動かじ」とありますが、この名言の如く、父母は一週間に一度は子供と一対一の対話をして、子供の事情に同参してあげる時になります。その為に父母が死守すべき心がけがあります。その第一は親の言うこととやることが一致していること(言行一致)です。第二は父母がけんかする姿を子供に見せないことです。母親は常に笑顔で接し、絶対に怒らないことです。(叱る時は子供に内在する悪を追い出し、正しい思いにさせること。)子供が一番見ているのは、この二点です。もしこの二点がしっかりしているならば、子供は正しく育つはずです。

【逞しく生きる父母の姿】…子供の自信につながる

さて現代社会にあっては、子供たちをより一層、正しく逞しく成長させたいと思う親心が募ります。そのためには、まず、①子供の自立訓練を家庭内で基準を立てることが重要で、返事、挨拶、くつといすを揃えるというしつけの三原則は徹底すべきです。また、②時間の管理、物の管理、手伝いなどをできる子にするのです。この時、親が必ずできているかどうかのチェックをし、できたことを褒めてあげることが大切です。それが習慣化するまで忍耐強く、親子で取り組めるかがポイントです。

【問題解決の秘訣】…親が熱心になること

さらに、子供が学力不振、集団生活不適応をはじめ、種々の逆境に直面した時は、父母がその解決のために学校関係者や友達の父母、専門家に相談したり、教育書を勉強したりするなど、熱心に行動することにより、ただちに問題解決には至らなくても、その親の姿勢を見た子供に、逆境に立ち向かう強い力が備わることがあります。気が付けば、ピンチが子供の大きな成長のためのチャンスになるのです。

 -Profile-

■ ざま・やすひろ

千葉県南房総市出身。金沢大学理学部数学科卒。教育正常化を目指して、東京の私立高校に7年間奉職。その後、小学生教育及び父母教育のために執筆・講演活動を展開。2002年に心情文化研究所を設立し、心の教育を推進中。